あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問39 (午前 問39)
問題文
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問題
あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問39(午前 問39) (訂正依頼・報告はこちら)
- 弛張熱 ――――― 肝膿瘍
- 稽留熱 ――――― ホジキンリンパ腫
- 間欠熱 ――――― 大葉性肺炎
- 周期熱 ――――― 腸チフス
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この過去問の解説 (3件)
01
熱型とは発熱パターンを分類したものです。
疾患や感染症によって
特徴的な発熱パターンがあるため
関連付けておくことが重要です。
弛張熱とは
37度以上で日内変動が1度以上あるものを指します。
悪性腫瘍や感染症で起こりやすく
肝膿腫(肝での細菌感染による腫瘍や膿)もこれに当てはまります。
よって〇です。
稽留熱は37度以上で日内変動1度以下(0.3度程度の変動)の発熱を指します。
代表的な疾患は腸チフスで
他にも髄膜炎や肺炎で稽留熱が見られます。
よって✕です。
間欠熱は最低37度以下になることがあり
さらには日内変動1度以上にもなります。
代表的な疾患は腫瘍やマラリアなどです。
代表的な疾患は弛張熱と似ていますが37度以下になることが違いとなります。
大陽性肺炎は非常に高い発熱が特徴で稽留熱を呈します。
よって✕です。
周期熱は熱が周期的に大きく上下し
発熱と無熱を繰り返します。
マラリアが代表的な疾患であり
腸チフスは稽留熱を発生します。
よって✕です。
その他にも波状熱(不規則に無熱と発熱を繰り返す)があります。
近年では熱が出たら置き薬を服用したりなどで
発熱のパターンがわかりづらい場合もありますが
時には発熱パターンを観察しておくことも重要です。
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02
正解は「弛張熱 ―肝膿瘍」です。
弛張熱は、化膿性疾患でみられます。
肝膿瘍とは、肝臓に膿瘍が形成された感染性の病態を言います。肝臓外から原因となる細菌や原虫などが肝内で増殖し、感染症を引き起こします。
弛張熱とは、日内変動が1度以上で、37度以下まで下がらない熱型のことです。
敗血症、ウイルス感染、悪性腫瘍、化膿性疾患などでみられます。
稽留熱とは、日内変動が1度以内で38度以上の高熱が持続する熱型のことです。
大葉性肺炎や腸チフス極期、粟粒結核でみられます。
ホジキンリンパ腫は波状熱でみられます。
間欠熱とは、日内変動が1度以上で、37度以下になる時期がある熱型のことです。
スティル病、フィラリア症、マラリア発熱期などでみられます。
周期熱とは、有熱期と無熱期が2、3日の周期で規則的に繰り返しみられる熱型のことです。
マラリアやフェルティ症候群でみられます。
稽留熱は、大葉性肺炎や腸チフス極期、粟粒結核でみられます。
弛張熱は、敗血症、ウイルス感染、悪性腫瘍、化膿性疾患でみられます。
間欠熱は、スティル病、フィラリア症、マラリア発熱期などでみられます。
波状熱は、ホジキン病などでみられます。
周期熱は、マラリアなどでみられます。
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03
弛張熱 ―――― 肝膿瘍 が最も適切です。
弛張熱は 1 日の体温変動が 1 ℃以上で正常までは下がらない「上下しながら高熱が続く」型で、膿瘍など化膿性感染症に典型的です。
肝膿瘍では膿の量が変わるたびに熱が大きく揺れ動くため、弛張熱を示しやすくなります。
正しい組合せです。
肝膿瘍や敗血症では、日内で大きく上下しつつ 37 ℃台には戻らない弛張熱がよくみられます。
稽留熱は 24 時間の体温差が 1 ℃未満で高熱が持続する型です。
ホジキンリンパ腫ではむしろ数日~数週間ごとに発熱と解熱を繰り返すPel-Ebstein 型周期熱が特徴で、稽留熱ではありません。
間欠熱は 1 日のうちに平熱まで下がる型で、マラリアや膿瘍ドレナージ後などに典型です。
大葉性肺炎では 39 ℃前後の高熱がほぼ連続する 稽留熱 を示すことが一般的です。
腸チフスは発症初期から持続的に発熱し、日内変動が小さい 稽留熱 が特徴です。
はっきりした周期性は示しません。
熱型と疾患の代表的対応
弛張熱:肝膿瘍・敗血症
稽留熱:大葉性肺炎・腸チフス
間欠熱:マラリア・膿瘍排膿後
周期熱:ホジキンリンパ腫(Pel-Ebstein 熱)
したがって、選択肢の中で正しく対応しているのは 弛張熱 ― 肝膿瘍 です。
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