あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問42 (午前 問42)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問42(午前 問42) (訂正依頼・報告はこちら)

心音が増強するのはどれか。
  • 肺気腫
  • 心筋梗塞
  • 心囊液貯留
  • バセドウ病

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は「バセドウ病」です。

心音が増強する疾患について、Ⅰ音が亢進するのは、甲状腺機能亢進症、運動、発熱、貧血などが原因です。Ⅱ音が亢進するのは、高血圧、大動脈弁閉鎖不全、肺高血圧症、肺塞栓症などでみられます。


 

選択肢1. 肺気腫

肺胞壁が破壊されるため、肺野の透過性が更新し、肺の過膨張がみられます。そのため、空気で音が遮られて心音が減弱して聞こえます。

選択肢2. 心筋梗塞

心筋梗塞の場合、Ⅰ音の減弱がみられます。

選択肢3. 心囊液貯留

心嚢とは、2枚の心膜により作られる袋状の構造物を指します。その心嚢に液体が溜まるということは、その液体により音が遮られるため、心音が減弱して聞こえます。

選択肢4. バセドウ病

甲状腺機能亢進症状により、動悸がみられるようになるため、Ⅰ音の増強が確認されます。

まとめ

心音は、心収縮力の大きさや音の伝達に関連する要因によって変化します。心収縮力が大きくなったり、発熱が生じたり、動脈側から弁を押す力が強くなったりすると、心音は増強します。


 

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02

バセドウ病 では心拍出量が増えて血流音が強くなり、聴診で心音がはっきり大きく聞こえます。

選択肢1. 肺気腫

肺が過度にふくらみ空気が多くなるため、音が遮られて心音はむしろ弱くなります。

選択肢2. 心筋梗塞

心筋がしっかり収縮できず、S1が減弱することが多いです。心音は増強しません。

選択肢3. 心囊液貯留

心臓のまわりに液体がたまり、音が伝わりにくくなるため心音は減弱します。

選択肢4. バセドウ病

甲状腺ホルモンの過剰で代謝が上がり、心拍数と拍出量が増えます。

その結果、心音が増強して高調な音として聞こえます。

まとめ

心音が大きくなるのは、心臓が強く速く動き、胸壁まで音が伝わりやすい場合です。

バセドウ病の高代謝状態がこれに該当し、他の選択肢は音を弱める要因になるため適しません。

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