あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問52 (午前 問52)
問題文
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問題
あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問52(午前 問52) (訂正依頼・報告はこちら)
- 予後は比較的良好である。
- 労作時の呼吸困難が特徴である。
- 閉塞性換気障害をきたす。
- 抗菌薬の長期投与を行う。
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この過去問の解説 (2件)
01
特質性間質性肺炎とはウイルス感染などが原因と考えられていますが、詳しい原因は不明です。
何らかの原因で肺胞壁に広範囲の炎症が見られ、肺胞壁の線維化、さらには薄い肺胞壁(間質)が厚くなります。
難病に指定されており、特効薬がありません。
薬で進行を遅らせる治療を行います。
よって✕です。
特発性間質性肺炎では空咳のような乾性咳嗽、労作時呼吸困難が見られます。
労作時呼吸困難はADLで普通であれば呼吸が上がらない、平地歩行や排便時の踏ん張りなどにも表れる症状です。
よって〇です。
間質性肺炎は拘束性換気障害を引き起こします。
閉塞性換気障害:気道が狭くなり、呼気の際に異常を感じる。二酸化炭素の排出が困難になる。
拘束性換気障害:肺に異常をきたし、肺の拡張が困難なため、吸気に異常をきたす。酸素を取り込むことができなくなる。
よって✕です。
特発性間質性肺炎の原因の一つと考えられているウイルス感染には抗菌薬は効果がありません。
経過観察をしたうえでステロイド薬や抗線維化薬の投薬が選択されますが
症状が進行した場合は呼吸器リハビリテーションも行われます。
よって✕です。
改善が難しい病気でも症状を理解し知識を得ておくことで
病院での検査や診断が必要かどうかなどの正しい判断をすることが可能です。
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02
労作時の呼吸困難が特徴である
特発性間質性肺炎では、肺が硬く縮んで酸素交換が落ちるため、歩行や階段昇降など体を動かしたときに息切れが早く出ます。
これが患者が最初に自覚しやすい代表的な症状です。
もっとも頻度の高い「特発性肺線維症(IPF)」は、診断後の平均生存が5年前後と短く、決して良好ではありません。
正しい。
安静時は無症状でも、軽い動作で息が上がるのが早期からみられる典型的所見です。
間質性肺炎は肺が硬くなり膨らみにくい拘束性換気障害を示します。
気道が狭くなる閉塞性パターン(喘息・COPDなど)とは逆です。
原因は感染ではなく自己免疫や線維化なので、抗菌薬は基本的に無効です。
抗線維化薬(ピルフェニドン、ニンテダニブ)や免疫抑制薬が用いられます。
特発性間質性肺炎は
・労作時息切れと乾性咳嗽が主症状
・肺活量が減る拘束性障害
・予後はIPFを中心に不良
・治療は抗線維化薬や免疫調整が主体
であり、感染症とは治療方針が大きく異なる点を押さえておきましょう。
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