あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問67 (午前 問67)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問67(午前 問67) (訂正依頼・報告はこちら)

一生続く姿勢反射はどれか。
  • パラシュート反射
  • モロー反射
  • ガラント反射
  • ランドウ反射

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この過去問の解説 (2件)

01

それぞれの反射の特性を理解しておくことが重要です。

選択肢1. パラシュート反射

パラシュート反射とは姿勢反射の一つで

生まれてからやや時間が経過したころから見られます。

よく知られている動作では

頭が上になるよう抱きかかえ、次に頭が下になるように体を斜めにしていくと

赤ちゃんは手を万歳し、床に手をつくように逆立ちのような状態を作ろうとします。

大人であれば転倒したときにとっさに手が出るような状況です。

よって大人でもこの反射が残るとされているため、〇です。

選択肢2. モロー反射

モロー反射とは生まれつき持ち合わせている反射(原始反射)の一つで

大きな刺激(光や音など外部からのもの)があった際に体がびくっとなりその後抱き着くような動作をとる反射です。

生まれつき持ち合わせているため

左右の対称性や動作の強弱を観察し疾患がないかなどを調べることも可能です。

生まれて約4か月程度は見られますが、のちに消失するため✕です。

選択肢3. ガラント反射

ガラント反射(ギャラン反射)とは赤ちゃんの背中をこすり上げた際に

筋収縮が起こりお尻を振る動作がみられる反射です。

お腹の中にいるときから生まれるまで必要とされる反射のため

生後間もなく消失します。

よって✕です。

選択肢4. ランドウ反射

ランドウ反射とはうつぶせ寝の状態でお腹を支えた時に

首を持ち上げ体を反らすような動作をすることです。

バランス力や筋力などをチェックするために観察することもあります。

生後半年から2歳程度までの時期で確認され、のちに消失します。

よって✕です。

まとめ

反射は基本的に体を守るために備わっているものです。

乳幼児検査でチェックされる反射も多くあり

あるはずの反射を持ち合わせていない場合、体に何かしらの疾患がある場合もあります。

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02

パラシュート反射 は乳児期に出現してから大人になっても残る姿勢反射です。

転倒しそうなときに手を前へ突き出して体を支えようとする安全装置の役割があり、一生涯続きます。

選択肢1. パラシュート反射

生後 6~9 か月ごろに現れ、頭から落ちそうになると 両手を前方へ伸ばして防御姿勢を取ります。歩行や転倒時の保護に必要なため消失せず、生涯みられます。

選択肢2. モロー反射

突然の音や体の揺れで両腕を外へ開き、次いで抱きつくように閉じる原始反射です。

生後 4 か月前後で自然に消えます。

選択肢3. ガラント反射

うつぶせで背中の片側をなでると胴を同側へ曲げる反射で、脊柱の発達過程に関係します。生後 4~6 か月で消失します。

選択肢4. ランドウ反射

乳児を腹ばいで支えると頭を上げ、背中を反らせる姿勢反射です。

2 歳ごろまでに消えるのが一般的です。

まとめ

・一生残るのはパラシュート反射(転倒防止の防御反射)

・モロー・ガラント・ランドウ反射はすべて生後数か月~2年以内に消失する原始反射
この違いを覚えておくと、小児の発達評価や神経診察で役立ちます。

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