あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問68 (午前 問68)
問題文
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問題
あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問68(午前 問68) (訂正依頼・報告はこちら)
- 脳梗塞
- 関節リウマチ
- 総腓骨神経麻痺
- ギラン・バレー症候群
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この過去問の解説 (2件)
01
内反尖足とはつま先が地面を向いた状態(足関節底屈+内反)を指します。
痙縮による内反尖足のほとんどが脳梗塞が原因のものとされており
固定変形(関節の拘縮によるもの)と動的変形(筋肉の動きの低下によるもの)に分けられます。
〇です。
脳梗塞は上位運動ニューロンの伝達異常を引き起こし、痙縮を発生させることがあります。
✕です。
関節リウマチでは前足部の異常や変形がみられることがあります。
しかしその変形が関節の炎症等による内反尖足であれば可能性はありますが
痙縮での内反尖足は関係がないものと言えます。
✕です。
総腓骨神経麻痺では背屈制限がみられることがありますが
痙縮によるものではありません。
✕です。
ギラン・バレー症候群とは自己免疫疾患です。
細菌やウイルス感染後に起こる末梢神経の炎症で
手足のしびれもみられることがありますが
痙縮によるものではなく、内反尖足を呈する可能性も低いです。
ここでは「痙縮による」というところがポイントです。
痙縮とは筋肉の収縮(緊張)をコントロールする神経機能が害されることにより
手足に異常な筋肉の緊張が生じ、つっぱりが起こる状態のことを指します。
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02
脳梗塞 では上位運動ニューロン障害による痙縮が起こり、ふくらはぎや足の内側の筋が過剰に緊張するため 内反尖足変形 を生じやすくなります。
脳の運動中枢や錐体路が損傷されると、下肢の腓腹筋・後脛骨筋などが痙縮し、足首が底屈(尖足)しながら内反します。痙縮性片麻痺で典型的にみられます。
関節の炎症と変形は起こりますが、原因は滑膜炎であり痙縮は伴いません。
内反尖足は一般的ではありません。
下垂足(足尖部がだらりと落ちる)を起こしますが、これは筋力低下による弛緩性変形で痙縮ではありません。むしろ内反尖足とは逆の外反・底屈が目立ちます。
末梢神経の脱髄で弛緩性四肢麻痺が生じます。
筋緊張は低下し、痙縮や内反尖足を示すことはありません。
痙縮=上位運動ニューロン障害がポイント
脳梗塞→痙縮→内反尖足 が典型
関節リウマチ・総腓骨神経麻痺・ギラン・バレー症候群は弛緩性または関節病変であり、痙縮による内反尖足は生じません。
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