あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問69 (午前 問69)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問69(午前 問69) (訂正依頼・報告はこちら)

口すぼめ呼吸で正しいのはどれか。
  • 気道の虚脱を抑える。
  • 気道内圧を低下させる。
  • 呼気時間を短縮させる。
  • 一回換気量を減少させる。

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この過去問の解説 (2件)

01

口すぼめ呼吸とはストローを咥えた時のように口をすぼめて呼吸をすることです。

この呼吸法は気道の圧力を上げ

ゆっくりと行うことで多くの息を吐くことができ、それに伴いたくさんの酸素を取り込むことができます

呼吸器リハビリテーションなどにも利用されます。

選択肢1. 気道の虚脱を抑える。

ゆっくり深く呼吸ができ、気道を確保(虚脱を抑えることが)できるので〇です。

選択肢2. 気道内圧を低下させる。

口すぼめ呼吸では気道内圧を上昇させます。

よって✕です。

選択肢3. 呼気時間を短縮させる。

口すぼめ呼吸では

口を広げての呼気より、長い時間の呼気が可能です。

なので✕です。

選択肢4. 一回換気量を減少させる。

肺がしっかり広がり呼吸できるため

一回換気量は上がります。

よって✕です。

まとめ

呼吸のメカニズムや

リハビリ等における呼吸法を覚えておく必要があります。

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02

口すぼめ呼吸は気道の虚脱を抑える。
唇をすぼめて細く長く吐くと、呼気の途中で口元に軽い抵抗が生じます。

この抵抗が呼気の流れをゆるやかにし、気道内にわずかな正の圧(陽圧)を保つため、呼気時に潰れやすい細い気管支を内側から支えてくれます。

選択肢1. 気道の虚脱を抑える。

唇の抵抗で呼気終末の気道内圧が上がり、小気道がつぶれるのを防ぎます。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者が息苦しさを和らげるために自然に行う動作でもあります。

選択肢2. 気道内圧を低下させる。

実際には前述のとおり内圧を高めます。低下させるわけではありません。

選択肢3. 呼気時間を短縮させる。

口が狭まるため息はゆっくり吐き出され、呼気時間は延長します。短縮とは反対です。

選択肢4. 一回換気量を減少させる。

呼気が安定して行えるため胸郭運動が助けられ、必要に応じて換気量が維持・改善することが多く、減少させる目的や作用はありません。

まとめ

口すぼめ呼吸は、吐く息に適度な抵抗を与えて呼気時陽圧を作り出し、気道のつぶれを防ぐ簡便な自己管理手技です。したがって正しい説明は「気道の虚脱を抑える」です。

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