あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問79 (午前 問79)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問79(午前 問79) (訂正依頼・報告はこちら)

次の症例について、問いに答えよ。
「80歳の男性。毎日40本の喫煙を60年続けている。咳、痰、労作時の息切れを訴えている。胸部エックス線検査では胸水や腫瘤陰影は認めない。」

次に行うべき検査はどれか。
  • MRI検査
  • 呼吸機能検査
  • 換気血流シンチグラフィ検査
  • 呼吸器内視鏡検査

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この過去問の解説 (2件)

01

胸部エックス線で大きな影や胸水がなく、長年の喫煙歴と「咳・痰・労作時息切れ」がそろえば、まず慢性閉塞性肺疾患(COPD)を疑います。診断・重症度判定に欠かせないのがスパイロメトリーなどの呼吸機能検査です。

 

選択肢1. MRI検査

肺実質や気管支を評価する目的では通常使われません。

COPDのスクリーニングにも向かないため優先度は低いです。

選択肢2. 呼吸機能検査

肺活量や1秒量を測り、1秒率の低下があれば閉塞性障害を確認できます。

症状と喫煙歴から最初に行うべき検査です。

選択肢3. 換気血流シンチグラフィ検査

肺血栓塞栓症などを疑うときの検査です。

COPDの初期評価としては過剰です。

選択肢4. 呼吸器内視鏡検査

気道腫瘍や出血源を直接見る検査で、胸部エックス線が異常なしの場合にすぐ行う必要はありません。

まとめ

ヘビースモーカーで慢性的な咳と息切れがあるときは、まず呼吸機能検査で閉塞性障害の有無を調べるのが基本手順です。

他の画像・内視鏡検査は所見や必要性を検討してから追加します。

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02

この症例の特徴は

・胸部のレントゲンで異常がないこと

・慢性的な咳

・動いた際の息切れ

・長期的かつ多量の喫煙

以上から慢性閉塞性肺疾患(COPD)が疑われるので

それにあった検査項目を選択しましょう。

選択肢1. MRI検査

MRIは肺の疾患での検査項目としては選択されません。

肺癌が疑われた場合選択される可能性がありますが

今の段階では✕です。

選択肢2. 呼吸機能検査

呼吸機能検査とはその名の通り”呼吸”つまり肺の機能を検査するものです。

慢性閉塞性肺疾患を検査する代表的なもので

重症度も確認することが可能です。

よって〇です。

選択肢3. 換気血流シンチグラフィ検査

換気血流シンチグラフィ検査とは

肺塞栓などを見つけ出すための検査です。

よって✕です。

選択肢4. 呼吸器内視鏡検査

呼吸器内視鏡検査は肺に異常が見られた際に行う検査

腫瘤が見られた場合や、異物があり取り除く場合などに利用されます。

よって✕です。

まとめ

問診の際に既往歴だけではなく

家族歴や喫煙・飲酒なども聞き出しておく必要があります。

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