あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問86 (午後 問6)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問86(午後 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

肺の作用で誤っているのはどれか。
  • 治節を主る。
  • 水道を通調する。
  • 気を主る。
  • 清濁を泌別する。

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この過去問の解説 (2件)

01

肺には「呼吸で気をめぐらせる」「全身の気・水分を上へ外へ巡らせ、下へ戻す」などの働きがありますが、食べ物の清(栄養分)と濁(不要物)を分ける役目は持っていません。この清濁の振り分けは小腸の担当なので、選択肢の中で肺の作用として挙げるのは誤りになります。

 

 

 

選択肢1. 治節を主る。

肺は全身の呼吸 ≒ 気の出入りを調整し、内外の環境変化に応じて体を守ります。

この働きを「治節」と呼び、肺の代表的作用に含まれます。

選択肢2. 水道を通調する。

取り込んだ気の力で水分を体表にめぐらせ、余分な水を下方へ送るのも肺の仕事です。これを「水道を通調する」と表現します。

選択肢3. 気を主る。

呼吸を通じて大気の清気を取り入れ、心が送り出す血と結びつけて全身にエネルギー(宗気)を供給するため、肺は「気を主る」といわれます。

選択肢4. 清濁を泌別する。

「清濁分別」は小腸が食物を受け取って栄養分と不要物をより分ける働きです。

肺の機能ではないため、この記述が誤りです。

まとめ

肺:治節・宣発粛降・水道通調・気を主る…が主な生理機能

小腸:清濁を分ける(栄養と滓を仕分ける)
したがって、肺の作用としては 清濁を泌別する が当てはまらず、誤った記述になります。

 

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02

肺の主な作用は

空気中から新鮮な気を取り込み全身に巡らせることです。

それに関連した作用もあり

関連付けて覚えておくことが重要となります。

選択肢1. 治節を主る。

治節とは

取り込んだ気を利用して、全身の機能の調和をするよう気の流れをコントロールすることを指します。

気と肺の関連は深く

肺に不調が出ると呼吸が浅くなり、気の流れが悪くなると言われています。

よってあてはまるので✕です。

選択肢2. 水道を通調する。

水道とはその名の通り水の経路です。

水道の通調が滞りなく行われていれば、水、気、血など健康を保つためのものが

問題なく流れていることになります。

肺は気を利用してこの水分を全身へ運びます。

よってあてはまるので✕です。

選択肢3. 気を主る。

肺の主な作用は気を取り込み全身へ行きわたらせることです。

よってあてはまるので✕です。

選択肢4. 清濁を泌別する。

清濁とは

綺麗なもの(栄養素)と汚いもの(老廃物)を分けることを指します。

これは小腸の作用によるものなので

肺の作用とは当てはまりません。

〇です。

まとめ

肺は気を取り込み全身へ巡らせるだけでなく

栄養素(血)や水分も運搬し、あらゆる状況から体を守る役割をしています。

肺の異常は体表(汗の異常)や呼吸にもみられると言われるため

各臓器の作用は複雑ながらも関連付けて覚えておくといいでしょう。

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