あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問109 (午後 問29)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問109(午後 問29) (訂正依頼・報告はこちら)

次の症例で触知した筋はどれか。
「63歳の女性。主訴は両膝の痛み。腹臥位にて膝関節を軽度屈曲させ、委中穴からやや外方に向けて母指揉捏を行ったところ腓腹筋外側頭の内側縁に沿って、圧痛を伴う索状の筋硬結を触知した。」
  • 後脛骨筋
  • 膝窩筋
  • 足底筋
  • ヒラメ筋

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この過去問の解説 (2件)

01

足底筋が触れた筋に当たります。

膝の後ろで上外側から下内側へ走る細い筋で、腓腹筋外側頭の内側縁に沿って表層に近く出てきます。

そのため、委中穴付近から外方へ母指で揉捏すると、ひも状の硬結として触知できます。

 

選択肢1. 後脛骨筋

ふくらはぎの深部で脛骨と腓骨の間にあり、膝裏では表層まで出ません。

委中穴付近から外方にかけて触れないため該当しません。

選択肢2. 膝窩筋

膝窩の最深層で大腿骨外側顆から脛骨後面へ走ります。

腓腹筋外側頭の深部に隠れ、表面から索状に触れることはほとんどありません。

選択肢3. 足底筋

大腿骨外側顆近くで始まり、腓腹筋外側頭の内側縁を下りながら細い腱に変わります。

膝関節を軽く曲げた姿勢では表面に現れ、圧痛を伴う細長い硬結として最も触れやすい筋です。

条件をすべて満たします。

選択肢4. ヒラメ筋

腓腹筋の深層を広く覆う平たい筋です。

膝裏で腓腹筋の外縁と重なる部分は少なく、索状の“ひも”として触れることはありません。

まとめ

委中穴からやや外側へ向かうと、腓腹筋外側頭の内側縁に沿って一本の細い筋腹(または腱)が表面に現れるポイントがあります。

これが足底筋です。ほかの候補筋は深層にあったり幅広であったりして、同じ触診条件では捉えにくいため区別できます。

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02

解剖学の正しい知識が求められます。

選択肢1. 後脛骨筋

後脛骨筋は脛骨と腓骨の骨間膜から起始します。

腓腹筋の外側頭では触れられないため✕です。

選択肢2. 膝窩筋

膝窩筋は腓腹筋外側部分に存在しますが

深部であり硬結なども触れにくいと考えます。

よって✕です。

選択肢3. 足底筋

足底筋の起始は大腿骨外側上顆であり

その起始部は腓腹筋外側頭や内側に位置します。

よって〇です。

選択肢4. ヒラメ筋

ヒラメ筋は腓骨頭外側頭から起始します。

腓腹筋外側頭より下方にあるので✕です。

まとめ

触診は傷病部位を特定する重要な診察の一つです。

スムーズに診察を行うために

ズレがないよう、しっかりと理解しておくことが大切です。

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