あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問110 (午後 問30)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問110(午後 問30) (訂正依頼・報告はこちら)

ネーゲリーの伸頭法が適さないのはどれか。
  • VDT症候群
  • 緊張型頭痛
  • 変形性頸椎症
  • 良性発作性頭位めまい症

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (1件)

01

良性発作性頭位めまい症(BPPV)ではネーゲリーの伸頭法を行いません。

首を急に伸ばす動きで耳石がさらに動き、めまいが強く出る危険があるためです。

国家試験の正答でも、この疾患だけが不適応と示されています。

選択肢1. VDT症候群

長時間のパソコン作業で首筋や肩が張る状態です。

軽い牽引や伸展で筋をほぐし血流を促す目的でネーゲリーの伸頭法が用いられることがあります。

選択肢2. 緊張型頭痛

後頭部から首の筋が硬くなることで起こります。

首をやさしく伸ばすと筋緊張が和らぎ、頭痛が軽減しやすいので適応に含まれます。

選択肢3. 変形性頸椎症

骨の変形が進んだ頸椎症では強い牽引は避けますが、症状が安定していて動きを制限しない範囲で、ごく軽い伸展を用いることがあります。したがって必ずしも禁忌とはされません。

選択肢4. 良性発作性頭位めまい症

耳石が半規管に入り込み、頭を動かすとめまいが誘発される疾患です。

特に上を向く・反らす動きで症状が強く出るため、首を伸ばすネーゲリーの伸頭法は適さないとされます。

まとめ

ネーゲリーの伸頭法を安全に使う鍵は「首を伸ばすことで症状が誘発・増悪しないか」を見極めることです。VDT症候群や緊張型頭痛のように筋疲労が主因の場合は有用ですが、頭位変換でめまいが起こるBPPVには行わないという区別を覚えておくと、実技でも国家試験でも役立ちます。

 

参考になった数0