あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問111 (午後 問31)
問題文
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問題
あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問111(午後 問31) (訂正依頼・報告はこちら)
- 内分泌性高血圧
- 本態性高血圧
- 腎実質性高血圧
- 腎血管性高血圧
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この過去問の解説 (2件)
01
高血圧症はいくつか種類に分けられるほか
放置しておくと重篤な症状や病気につながる可能性もあるので注意が必要です。
その中でもマッサージの施術対象となる基準は
投薬が必要になるのか
それとも心因的なものなどが理由で高血圧になっているのかが基準となります。
内分泌性高血圧とはホルモンの過剰分泌により起こる高血圧です。
カテコールアミン、アルドステロンなどのホルモンが過剰分泌→血管収縮→腎臓でナトリウムの再吸収
といった流れで高血圧となります。
つまりホルモンの過剰分泌を抑制する投薬治療が必要となるので
✕となります。
原因がはっきりしない高血圧症を本態性高血圧と言います。
はっきりしないとは言え、食生活の乱れや過労、ストレスなどがこの原因になりうると言われているため
マッサージ施術でストレスを取り除ける可能性があります。
よってこれが最も適していると言えます。
腎実質性高血圧とは
腎臓の病気によって引き起こされる高血圧です。
高齢者で多く見られ、腎臓の異常を治療するための投薬が選択されます。
よって✕です。
腎血管性高血圧とは
腎動脈が狭くなり、血圧が高くなることで起こる高血圧のタイプです。
高血圧を引き起こすとされる”レニン”を下げる投薬治療が選択されます。
よって✕です。
原因がわかる=投薬が第一選択
原因不明→心因性の可能性がある=マッサージなどのリラクゼーションで改善する可能性がある
以上のことを理解しておきましょう。
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02
本態性高血圧が施術対象としていちばん適切です。
生活習慣やストレスが大きく関わるため、手技療法で血行を促し自律神経を整えることが期待できます。
副腎腫瘍や甲状腺機能亢進などホルモン異常が原因です。
まず内科的・外科的治療が必要で、手技は補助的な役割にとどまります。
明確な器質的原因がなく、遺伝・食事・運動不足・精神的緊張などが複合して起こります。
生活習慣改善と併せてリラクゼーション目的の施術が取り入れやすく、血圧コントロールの補助として適しています。
慢性腎炎や腎不全など腎臓そのものの病変が原因です。
腎機能の管理が最優先で、施術による大きな効果は期待しにくく注意が必要です。
腎動脈狭窄など血管の問題で起こるタイプです。
血管拡張薬やカテーテル治療など医学的処置が中心で、手技療法は慎重に判断します。
高血圧は原因によって対応が異なります。
器質的疾患がない本態性高血圧なら、適度なマッサージやストレッチで筋緊張を緩め、リラックスを促すことが血圧の安定に役立ちます。
一方、内分泌・腎性など明確な病変がある場合は医療機関での治療が優先となり、施術は補助的に行うか、場合によっては避ける判断が必要です。
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