あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問112 (午後 問32)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問112(午後 問32) (訂正依頼・報告はこちら)

肩関節周囲炎に対して肩甲骨外側縁から大結節に向けて手根揉捏を行った。対象とした筋はどれか。
  • 棘上筋
  • 小円筋
  • 肩甲下筋
  • 上腕三頭筋

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この過去問の解説 (2件)

01

筋肉の起始と停止をしっかり覚えておく必要があります。

選択肢1. 棘上筋

起始:肩甲骨棘上窩、棘上筋膜

停止:肩関節包、上腕骨大結節(上部)

となり、✕です。

選択肢2. 小円筋

起始:肩甲骨後面の外縁、棘下筋膜

停止:上腕骨大結節、肩関節包

となり、〇です。

選択肢3. 肩甲下筋

起始:肩甲骨前面、肩甲下窩

停止:上腕骨小結節、小結節稜上部

よって✕です。

選択肢4. 上腕三頭筋

起始:肩甲骨関節下結節、上腕骨近位部後面、上腕骨遠位部後面

停止:肘頭

となり、✕です

まとめ

解剖学の基礎である

筋肉の起始停止を覚えておくことで

ほぐしたい筋肉をしっかりと捕らえることができます。

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02

小円筋に対する手根揉捏です。

小円筋は肩甲骨の外側縁から上腕骨大結節の下方へ斜めに走るため、記載された方向と位置が一致します。

 

選択肢1. 棘上筋

肩甲骨の上方(肩甲棘の上)から大結節上部へ向かう筋です。

走行が外側縁とは重ならないので今回の手技範囲に合いません。

選択肢2. 小円筋

肩甲骨外側縁の中部から始まり、大結節の後下方に停止します。

外側縁から大結節へほぼ一直線に走るため、記載の揉捏範囲そのものです。

選択肢3. 肩甲下筋

肩甲骨の前面に広がり、小結節に停止します。

背側から触れにくく、外側縁から大結節へは向かいません。

選択肢4. 上腕三頭筋

肩甲骨関節下結節と上腕骨後面から前腕に伸びる筋で、停止部は肘付近です。

肩甲骨外側縁から大結節へは走行しないため対象外です。

まとめ

肩関節周囲炎では、肩甲骨外側縁から大結節へ走る細い筋をほぐすと可動域が向上しやすいです。

この範囲を結ぶのは小円筋だけなので、施術はここをねらったものと判断できます。

 

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