あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問113 (午後 問33)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問113(午後 問33) (訂正依頼・報告はこちら)

前腕橈側から母指のしびれ、腕橈骨筋反射減弱がみられる神経根障害の高位として最も適切なのはどれか。
  • C4−C5横突起間
  • C5−C6横突起間
  • C6−C7横突起間
  • C7−Th1横突起間

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この過去問の解説 (2件)

01

・腕橈骨筋から母指にかけてのしびれ

・腕橈骨筋の筋反射

がポイントとなります。

選択肢1. C4−C5横突起間

C4-C5横突起間で障害が起こると

三角筋の筋力低下、上腕部外側面の知覚低下が起こります。

よって✕です。

選択肢2. C5−C6横突起間

C5-C6間では

上腕外側から母指にかけてのしびれ

腕橈骨筋の筋反射異常が見られます。

よって〇です。

選択肢3. C6−C7横突起間

C6-C7間

示指と中指のしびれや知覚異常

筋腱反射異常は上腕三頭筋に見られます。

よって✕です。

選択肢4. C7−Th1横突起間

C7-Th1間は

握力低下が見られ、環指小指側と小指にしびれや知覚異常が見られます。

よって✕です。

まとめ

頚椎ヘルニアなどの部位を特定するのに解剖学は重要となります。

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02

C5−C6横突起間が最も適切です。

C6神経根が障害されると、母指のしびれ(C6皮膚分節)と腕橈骨筋反射(C6支配)の低下が典型的に起こります。

選択肢1. C4−C5横突起間

ここが障害されるとC5神経根が影響を受け、三角筋の筋力低下や外側上腕の知覚異常が中心です。

母指のしびれや腕橈骨筋反射(C6)は説明できません。

選択肢2. C5−C6横突起間

C6神経根が通る部位です。

母指のしびれ(C6皮膚領域)と腕橈骨筋反射減弱(C6支配)の両方を説明できます。

条件に完全に一致します。

選択肢3. C6−C7横突起間

C7神経根が障害され、示指・中指のしびれや上腕三頭筋反射の低下が主にみられます。

母指の症状や腕橈骨筋反射には合いません。

選択肢4. C7−Th1横突起間

C8神経根の障害に相当し、小指側のしびれや握力低下が目立ちます。

今回の症候とはかけ離れています。

まとめ

しびれの分布と腱反射の組み合わせで責任神経根を推定します。

母指の感覚異常と腕橈骨筋反射の減弱はどちらもC6の特徴であり、通過部位はC5−C6横突起間です。

鑑別の際は、感覚(皮膚分節)・筋力・腱反射をセットで覚えておくと迅速に判断できます。

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