あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問115 (午後 問35)
問題文
「55歳の女性。主訴は右股関節の痛み。患側の股関節に可動域制限がある。さらにスカルパ三角部の圧痛が顕著である。」
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問題
あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問115(午後 問35) (訂正依頼・報告はこちら)
「55歳の女性。主訴は右股関節の痛み。患側の股関節に可動域制限がある。さらにスカルパ三角部の圧痛が顕著である。」
- 水中歩行
- 縄跳び
- ラジオ体操
- 階段昇降
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この過去問の解説 (2件)
01
設問だけでは股関節に何の傷病があるか、明確にはできません。
しかし、股関節に異常があることは判断でき
荷重をコントロールして運動することは可能です。
水中歩行で浮力を使い
股関節へかかる体重や踏み込みの際の荷重を軽減することができます。
膝へのリハビリや痛みなく運動する際にも水中歩行を利用することがあります。
よって〇です。
ジャンプ動作は股関節へ体重以上の荷重がかかるので
痛みを再燃させるリスクが高いです。
よって✕です。
ラジオ体操は比較的軽度な運動ですが
可動域制限がみられるので、痛みを発現させるリスクが高く
水中歩行よりは負荷が高いので、✕です。
階段昇降は股関節のリハビリには適していますが
痛みがまだ継続している時期に実施すると
負荷が強く痛みを増強する可能性があります。
よって✕です。
股関節へのリスクを配慮した運動処方が必要です。
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02
水中歩行が最も適切です。
股関節にかかる体重負荷を水の浮力で軽くしながら、可動域を保ちつつ筋力を維持できるため、痛みが目立つスカルパ三角部にもやさしい運動になります。
水の浮力で関節への荷重が大幅に減り、痛みを悪化させずに可動域の維持・筋力強化が行えます。
変形性股関節症や可動域制限のある症例で推奨される代表的な運動です。
着地ごとの衝撃が大きく、股関節に高い垂直荷重がかかります。
可動域制限や圧痛を持つ股関節には不向きです。
前屈や開脚など股関節を大きく動かす動作が多く、可動域制限のある状態では痛みを誘発しやすい運動です。
体重の2〜3倍の荷重が股関節に加わる局面があり、関節軟骨や周囲組織のストレスが大きくなります。疼痛と可動域制限の悪化につながるおそれがあります。
股関節に痛みと可動域制限がある場合は、低衝撃で関節を滑らかに動かせる水中歩行が安全で効果的です。浮力によって荷重を軽減しながら関節周囲筋を働かせることで、疼痛を抑えつつ機能維持が期待できます。
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