あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問116 (午後 問36)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問116(午後 問36) (訂正依頼・報告はこちら)

次の症例について最も考えられる疾患はどれか。
「45歳の女性。数か月前から時々前胸部に締め付けられるような強い痛みが出現するようになった。痛みは左肩から上肢へも広がるが、安静にしていれば数分で治まる。」
  • 狭心症
  • 心筋梗塞
  • 急性心膜炎
  • 大動脈解離

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この過去問の解説 (1件)

01

狭心症が最も考えられます。

発作は数分で消え、左肩や腕へ放散する締め付け感が典型的で、安静が有効という経過も一致します。

選択肢1. 狭心症

冠動脈が一時的に狭くなり、数分以内の胸部圧迫痛が生じます。

安静やニトログリセリンで速やかに軽快し、痛みは肩・上肢・顎へ放散することがよくあります。

症例の特徴にぴったり当てはまります。

選択肢2. 心筋梗塞

冠動脈が閉塞し、30分以上続く激痛が典型です。

安静で治まることは少なく、冷汗・嘔気・不安感を伴う例が多いため、今回の経過とは異なります。

選択肢3. 急性心膜炎

胸膜に近い心膜の炎症で、胸の中央から背中に刺すような痛みが続き、前屈で軽くなることが特徴です。

放散痛や数分で軽快する性質は狭心症ほど明確ではありません。

選択肢4. 大動脈解離

大動脈の内膜が裂け、突然発症する背部まで貫く激痛が持続します。

血圧左右差やショックを伴う危険な病態で、安静だけで数分で消えることはありません。

まとめ

胸部痛の鑑別では、発作の長さ・安静での軽快・放散痛の範囲が大きな手掛かりになります。

今回のように短時間で治まり、運動や緊張で誘発される圧迫感は狭心症の典型例です。

みが長く続く・安静で改善しない場合は心筋梗塞や大動脈解離を疑うなど、症状経過から重症度を判断して緊急性を見極めることが重要です。

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