あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問117 (午後 問37)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問117(午後 問37) (訂正依頼・報告はこちら)

対立装具が必要な末梢神経麻痺患者の罹患神経に対する局所治療穴として適切なのはどれか。
  • 外関
  • 曲池
  • 小海
  • 郄門

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この過去問の解説 (1件)

01

郄門が最も適切です。

郄門(げきもん)は前腕掌側中央を走る経路上にあり、この部位には正中神経が通っています。

対立装具を必要とする母指対立障害は正中神経麻痺で起こるため、罹患神経の局所治療穴として郄門が選ばれます。

選択肢1. 外関

手背側の前腕外側を走る経穴です。

橈骨神経(後骨間神経)領域に対応し、正中神経とは異なります。

選択肢2. 曲池

肘外側(橈側)にある経穴で、支配神経は橈骨神経・筋皮神経が主体です。

正中神経麻痺への局所治療穴としては適しません。

選択肢3. 小海

肘内側(尺側)にある経穴で、主に尺骨神経領域に相当します。

母指対立障害の原因となる正中神経への刺激点ではありません。

選択肢4. 郄門

前腕掌側中央で長掌筋腱と橈側手根屈筋腱のあいだ、手関節横紋から約5寸近位にあります。

このラインを正中神経が走行するため、正中神経麻痺の局所治療穴として最もふさわしい経穴です。

まとめ

母指対立運動を支える正中神経が麻痺すると対立装具が必要になります。

郄門は正中神経の走行部位に位置するため、罹患神経を直接刺激できる局所治療穴として最も適切です。

ほかの選択肢は橈骨神経や尺骨神経の領域に対応し、今回の病態には合いません

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