あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問119 (午後 問39)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問119(午後 問39) (訂正依頼・報告はこちら)

次の症例で考えられる頭痛はどれか。
「24歳の女性。パソコン作業中に肩こりが強くなり、チカチカと光る模様が見え始めた。その後、こめかみがズキズキと痛み出し悪心も自覚した。」
  • 片頭痛
  • 群発頭痛
  • 緊張型頭痛
  • 後頭神経痛

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この過去問の解説 (2件)

01

頭痛の種類にはいくつかあり

その特徴を理解しておく必要があります。

選択肢1. 片頭痛

片頭痛とは血管拡張によって引き起こされる頭痛です。

閃輝暗点と言われる周りがチカチカと光る現象や光・音・臭いなどへの過敏性

こめかみの脈打つような痛み、吐き気などの症状を呈します。

よってこれが当てはまるため、〇です。

選択肢2. 群発頭痛

群発頭痛は原因不明の激しい痛みを伴う頭痛です。

数週間から数か月程度に数回、それが数日間続きます。

仕事や日常生活も送れないほどの激しい痛みを伴うことが特徴ですが

痛みが出る前兆は人それぞれで確定はされていません。

よって✕です。

選択肢3. 緊張型頭痛

緊張型頭痛は筋肉の緊張が原因とされる頭痛です。

設問でも肩こりが原因の一つでの頭痛とありますが

緊張型頭痛の特徴として、吐き気(悪心)は見られません。

よって設問の状態と異なるので✕です。

選択肢4. 後頭神経痛

後頭神経痛とは

筋肉(首の後ろや肩など)がコリやストレスなどで過緊張となり

発生する頭痛です。

脈打つような痛み、後頭部の痛み、耳の後ろあたりの痛みが特徴ですが

設問のような症状は当てはまりません。

よって✕です。

まとめ

頭痛の症状や訴えは様々ですが

処置の仕方を間違えると悪化させてしまう危険性もあります。

しっかり見極めて正しい治療を行いましょう。

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02

片頭痛が最も当てはまります。

光がチカチカ見える「閃輝暗点」に続いて、こめかみがズキズキする拍動性の痛みと悪心が生じる典型的な経過です。

選択肢1. 片頭痛

発作の前に光がちらつく前兆が現れ、その後に拍動性の頭痛吐き気が起こります。

肩こりやパソコン作業などの負荷が誘因となることも多く、症例の状況と一致します。

選択肢2. 群発頭痛

片側の眼の奥がえぐられるように激しく痛み、涙や鼻水が伴います。

発作は1~2時間ほど続き、数週間から数か月間ほぼ毎日同じ時間帯に起こるのが特徴です。

光の前兆や悪心は一般的ではありません。

選択肢3. 緊張型頭痛

後頭部から頭全体が締め付けられるように重く痛みます。

肩こりとの関連は強いものの、拍動性や光の前兆、吐き気は少なく、ズキズキしたこめかみ痛とは性質が異なります。

選択肢4. 後頭神経痛

後頭部から耳の後ろにかけて、電気が走るような瞬間的な痛みが繰り返し起こります。

視覚の異常や悪心はみられません。

まとめ

症例では、

肩こりや作業が誘因

光がチカチカする前兆

こめかみの拍動性痛

悪心
という片頭痛の4つの典型的な特徴がそろっています。

他の頭痛タイプと比べても経過と症状が明確に一致するため、片頭痛を選びます。

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