あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問127 (午後 問47)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問127(午後 問47) (訂正依頼・報告はこちら)

疾患と施術対象となる筋の組合せで適切なのはどれか。
  • 腱板炎 ―――― 僧帽筋
  • 上腕骨外側上顆炎 ―――― 円回内筋
  • オスグッド病 ―――― 前脛骨筋
  • アキレス腱炎 ―――― 下腿三頭筋

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この過去問の解説 (2件)

01

疾患の部位を正しく理解しておく必要があります。

選択肢1. 腱板炎 ―――― 僧帽筋

腱板とは肩関節腱板(ローテーターカフ)を指します。

腱板には、棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋の4つが存在します。

この時僧帽筋は間接的に張りが出る可能性はありますが

直接的な施術部位ではないと考えます。

よって✕です。

選択肢2. 上腕骨外側上顆炎 ―――― 円回内筋

上腕骨外側上顆は

肘筋、回外筋、長・短橈側手根伸筋、尺側手根伸筋、総指伸筋、小指伸筋が付着し

それらによる牽引力で上腕骨外側上顆炎を発症します。

円回内筋は上腕骨内側上顆に付着するため✕です。

選択肢3. オスグッド病 ―――― 前脛骨筋

オスグッド病は大腿四頭筋の牽引力や柔軟性低下により脛骨粗面に痛みや隆起を呈する障害です。

前脛骨筋の付着部とは異なるので✕です。

選択肢4. アキレス腱炎 ―――― 下腿三頭筋

アキレス腱は下腿三頭筋の腱部分となります。

よって〇です。

まとめ

基本的な解剖学の知識が重要となる問です。

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02

アキレス腱炎 ―――― 下腿三頭筋 が適切な組合せです。

アキレス腱は下腿三頭筋(腓腹筋・ヒラメ筋)の腱が延長した構造であり、筋の過緊張や使い過ぎが炎症の主因になるため、患筋を直接施術して緊張を和らげることが治療の要になります。

 

選択肢1. 腱板炎 ―――― 僧帽筋

腱板炎は肩関節深部の回旋筋(棘上筋など)が炎症を起こす病態です。

僧帽筋は表層の肩甲帯筋で直接の原因筋ではありません。

選択肢2. 上腕骨外側上顆炎 ―――― 円回内筋

外側上顆炎(テニス肘)は前腕伸筋群(短橈側手根伸筋など)が主体です。

円回内筋は内側上顆に起こる疾患(ゴルフ肘)との関連が強く、組合せが逆になります。

選択肢3. オスグッド病 ―――― 前脛骨筋

オスグッド病は大腿四頭筋の牽引により脛骨粗面が炎症・隆起する障害です。

前脛骨筋は足関節背屈筋で病変との関連は弱いです。

選択肢4. アキレス腱炎 ―――― 下腿三頭筋

下腿三頭筋が収縮するたびにアキレス腱へ大きな牽引力が加わるため、筋の硬さや疲労を取ることが炎症軽減と回復に直結します。

まとめ

疾患と施術筋を結び付けるときは「炎症部を直接引っ張る主動筋」を押さえると判断しやすくなります。

アキレス腱炎では下腿三頭筋の管理が最重要であり、4つの選択肢の中で唯一、病変部と筋が構造的に直結している組合せです。

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