あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問130 (午後 問50)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問130(午後 問50) (訂正依頼・報告はこちら)

次の症例に対して、募穴を用いて治療する場合の組合せで最も適切なのはどれか。
「52歳の男性。1年前から仕事の悩みが増え、徐々に食欲が低下し、倦怠感を自覚。最近では動悸や不眠が気になる。舌質は淡、脈は細弱を認める。」
  • 京門 ―――― 期門
  • 京門 ―――― 章門
  • 巨闕 ―――― 期門
  • 巨闕 ―――― 章門

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この過去問の解説 (1件)

01

巨闕 ―――― 章門 が最も適切です。

症例は動悸・不眠(心の症状)と食欲低下・倦怠感(脾の症状)が同時にみられ、舌質淡・脈細弱からも「心脾両虚」の所見が読み取れます。

募穴で心を調える巨闕と、脾を補う章門を組み合わせると、主訴を直接ねらえます。

 

選択肢1. 京門 ―――― 期門

京門は腎の募穴、期門は肝の募穴です。

腎肝の病態には有用ですが、今回の心脾症状とは合致しません。

選択肢2. 京門 ―――― 章門

腎と脾の組合せで、心の症状(動悸・不眠)を直接フォローできません。

選択肢3. 巨闕 ―――― 期門

心と肝の組合せです。

肝は情志と関係しますが、主な食欲低下や倦怠感は脾虚によるため、肝より脾を補う方が適切です。

選択肢4. 巨闕 ―――― 章門

巨闕(心の募穴)で動悸・不眠を鎮め、章門(脾の募穴)で消化機能と気血生成を高めます。

症例が示す心脾両虚の改善に最も合う組合せです。

まとめ

募穴は臓腑の気を集める要穴です。今回の症例では、

心:動悸・不眠 → 巨闕

脾:食欲低下・倦怠感 → 章門

を同時に用いることで、根本となる心脾両虚をバランス良く補えます。

他の組合せは主要症状の一部しかカバーできず、優先度が下がります。

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