あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問131 (午後 問51)
問題文
「40歳の男性。頰から顎にかけて痛みがある。日頃から偏食が著しく特に辛い物を好んで食べる。食欲は旺盛で食後すぐに空腹になる。舌質は紅、舌苔は厚膩、脈は数を認める。」
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問題
あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問131(午後 問51) (訂正依頼・報告はこちら)
「40歳の男性。頰から顎にかけて痛みがある。日頃から偏食が著しく特に辛い物を好んで食べる。食欲は旺盛で食後すぐに空腹になる。舌質は紅、舌苔は厚膩、脈は数を認める。」
- 胃熱を除く。
- 風寒を除く。
- 腎陰を補う。
- 肝血を補う。
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この過去問の解説 (1件)
01
顔(頰~顎)の痛みとともに、辛い物の過食・旺盛な食欲・食後すぐの空腹感、さらに舌質紅・厚い膩苔・脈数は、いずれも胃に熱がこもった状態を示します。そこで治療方針は胃の過剰な熱を冷まし、痛みの原因を取り除くことが最適です。
辛味の摂りすぎや早食いで胃の消化力が過度に高まり、熱が上へ昇ると頰や顎に痛みが出やすくなります。
舌の赤み・厚い苔・速い脈も胃熱の典型所見です。
熱を冷ます生薬や清熱穴を選ぶのが正しい方針です。
風寒邪は悪寒・発熱・無汗・薄白苔などが特徴です。
今回の赤い舌と厚苔・速い脈は寒邪ではなく熱証を示すため適切ではありません。
腎陰虚では腰膝だるさ・五心煩熱・舌質紅少苔がよくみられます。
厚い膩苔や食後すぐ空腹になる症状とは合致しません。
肝血虚は目のかすみ・筋けいれん・舌淡などが主徴です。
紅舌・厚苔・食欲過多は肝血虚と対照的であり、この方針も当てはまりません。
症状と舌脈所見を総合すると、胃に過剰な熱がこもる「胃熱」像が明らかです。
その熱が上へ昇ることで顔面に痛みが生じています。
胃熱を除くことで食欲の異常亢進や顔面痛がともに改善するため、この方針が最も適切です。
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