あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問132 (午後 問52)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問132(午後 問52) (訂正依頼・報告はこちら)

次の症例で最も適切なのはどれか。
「48歳の女性。主訴は便秘。排便時に力を込めてもスムーズに排便されない。大便は出始めは硬いが後にゆるくなることが多い。倦怠感を伴う。脈は弱を認める。」
  • 虚秘
  • 気秘
  • 熱秘
  • 冷秘

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この過去問の解説 (1件)

01

虚秘が正しいです。

排便する力が足りず、大便の最初は硬くても後半はゆるくなる、倦怠感が強い、脈が弱い──これらは気や血が不足して腸のぜん動力が低下した「虚証」による便秘の特徴です。

 

 

選択肢1. 虚秘

気血が不足して腸管を押し出す力が弱い状態です。──
 ・力んでもスムーズに出ない
 ・出始めは硬いが後はゆるい(押し出す力が途中で尽きる)
 ・倦怠感・脈弱など全身の虚証所見
 これらがそろうので最も適切です。

選択肢2. 気秘

肝気うっ滞などで腸がけいれんし、腹満・脹痛・いら立ちが目立ちます。

脈は弦(張る)になりやすく、倦怠感や脈弱とは逆の所見です。

選択肢3. 熱秘

辛い物の過食や高熱で腸に実熱がこもり、口渇・顔紅・舌紅・脈数有力を伴う乾燥便になります。

今回のように倦怠感が主で脈が弱いケースとは合いません。

選択肢4. 冷秘

陽気不足や冷えが原因で、冷え症・腹部冷痛・軟便傾向がみられます。

舌淡・脈遅が多く、今回の「出始め硬い便」とは症状が異なります。

まとめ

便秘を弁証するときは

便の質(乾・湿)

排便時の力み方

伴う全身症状・脈舌
を総合します。本症例では「力不足」「途中で便質が変わる」「倦怠・脈弱」から腸の推動力低下=虚秘と判断するのが最も妥当です。

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