あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問134 (午後 問54)
問題文
「64歳の女性。主訴は手関節の痛み。固定性の重だるい痛みで、湿度が高い日に症状が増悪する。」
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問題
あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問134(午後 問54) (訂正依頼・報告はこちら)
「64歳の女性。主訴は手関節の痛み。固定性の重だるい痛みで、湿度が高い日に症状が増悪する。」
- 行痹
- 痛痹
- 着痹
- 熱痹
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この過去問の解説 (2件)
01
痹証とは環境的な要因(気温、湿度、季節、天気など)が身体に影響を及ぼした病を指します。
行痹とは
痛みが体を転々とする特徴があります。
設問とは異なるので✕です。
痛痹とは冷えが原因となるものです。
痛みの部位は固定ですが
冷えが原因となると湿度が低いことが予想されるので✕です。
着痹とは梅雨時期など湿度が高い時期に発生します。
節々がこわばったり、体のだるさを感じ、症状部位は固定である点が
設問と一致するので〇です。
熱痹とは
関節の痛みが急性であり、関節の熱感や腫脹などが見られます。
湿度の高い場所で生活したことにより症状が出るリスクが上がると言われますが
高湿度で痛みが強くなることとは別なので
今回の設問とは違いがあると言えます。
よって✕です。
ここでは熱痹と着痹との違いを明確にしておくことがポイントとなります。
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02
着痹が最も適切です。
固定した重だるい痛みで、湿度が高い日に悪化するという特徴は、湿邪が関節にとどまる「着痹(湿痹)」の典型像です。
痛む場所があちこち移り変わり、チクチクした軽い痛みを感じることが多いです。
固定性ではなく、湿度による増悪も主徴ではありません。
冷えによる痹証です。
強い刺すような痛みが突然起こり、冷えると悪化し温めると楽になります。
重だるさや湿度との関連は薄いです。
湿邪が関節に停滞し、重だるく鈍い痛みが固定するタイプです。
雨や梅雨など湿気が多い日に症状がはっきり増悪します。
今回の症例の特徴と完全に一致します。
関節が赤く腫れ、熱感や灼けるような痛みが強く、発熱を伴いやすいタイプです。
湿度よりも熱感と腫脹が主な所見となるため、重だるさとは異なります。
痹証を見分けるポイントは「痛みの性質」と「悪化要因」です。
固定性・重だるい・湿度で悪化という3点がそろえば湿邪による 着痹 と判断できます。
他の痹証(行痹・痛痹・熱痹)は痛みの移動性、寒冷や熱感の有無などが主徴となるため、今回の症状とは合致しません。
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