あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問135 (午後 問55)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問135(午後 問55) (訂正依頼・報告はこちら)

次の症例の随伴症状として最も適切なのはどれか。
「50歳の男性。イライラすることが続いたせいか陽萎となった。最近は少しのことでも怒りやすい。舌質は淡紅、脈は弦を認める。」
  • 季肋部の膨満感
  • 下肢の重だるさ
  • 濃い黄色の尿
  • 脱毛

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この過去問の解説 (2件)

01

ポイントとして

・イライラすることが続いている

・短気になった

ことがポイントとなります。

イライラの原因は肝にあるとされ、以上から肝気鬱血であると判断できます。

選択肢1. 季肋部の膨満感

肝気鬱血では

目の充血、めまい、胸や腹部・脇部分の張りなどがみられるので

これが最も適していると言えます。

よって〇です。

選択肢2. 下肢の重だるさ

下肢のだるさは腎の異常で多く見られます。

よって✕です。

選択肢3. 濃い黄色の尿

濃い黄色の尿は

ストレス、偏った食生活(脂っこいものやアルコールの摂取など)で見られます。

よって✕です。

選択肢4. 脱毛

脱毛は肺との関連性が強いとされ

今回の症状にはあてはありません。

よって✕です。

まとめ

”怒”の感情と関係があるのは”肝”です。

五行説によって感情と五臓の関係は表されます。

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02

季肋部の膨満感 が最も適切です。

イライラや怒りやすさ、弦脈は肝気鬱結(肝気うっ血)を示しやすく、その随伴症状として肋骨下(季肋部)の張り・膨満感がよく現れます。

選択肢1. 季肋部の膨満感

肝は気のめぐりを調整します。

ストレスで肝気が滞ると、胸脇〜季肋部に張りや膨満感が起こるのが典型です。

今回のイライラ・弦脈と整合します。

選択肢2. 下肢の重だるさ

湿邪や脾虚でみられる症状です。

肝気鬱結の主症とは結び付きにくいです。

選択肢3. 濃い黄色の尿

湿熱や熱邪が盛んなときの所見で、淡紅舌・弦脈中心の今回とは病態が異なります。

選択肢4. 脱毛

血虚や腎精不足で起こりやすい症状です。

肝気鬱結による陽萎とは直接関連しません。

まとめ

イライラ・怒りやすさ・弦脈は肝気鬱結の代表的サインです。

このパターンに付随しやすいのが季肋部の張り感であり、他の選択肢は別の病態を示唆するため適切ではありません。

 

 

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