あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問137 (午後 問57)
問題文
「27歳の男性。主訴は腹痛。普段から食が細く、痩せ型で胃下垂がみられる。大便は溏薄。顔色は萎黄、舌質は淡、脈は虚弱を認める。」
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問題
あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問137(午後 問57) (訂正依頼・報告はこちら)
「27歳の男性。主訴は腹痛。普段から食が細く、痩せ型で胃下垂がみられる。大便は溏薄。顔色は萎黄、舌質は淡、脈は虚弱を認める。」
- 脹痛
- 絞痛
- 重痛
- 隠痛
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この過去問の解説 (1件)
01
隠痛(いんつう)が最も適切です。
隠痛は鈍くて持続的な痛みが特徴で、気血や脾胃の虚弱によって起こりやすいとされています。
張るように膨満して痛むタイプで、気の停滞(肝気鬱結や食滞)など実証に多くみられます。
今回のような虚弱所見とは合いません。
しぼられるように激しく差し込む痛みで、寒邪の凝滞や急性の閉塞が原因となります。
虚弱で慢性的な症状とは異なります。
重だるい痛みで、湿邪が停滞すると生じやすく、体の重だるさを伴うことが多いです。
痩せ型・食少・淡舌の虚証像とは一致しません。
鈍く持続する痛みで、温めたり軽く押さえると楽になるのが特徴です。
脾胃気虚や血虚などの不足状態で現れやすく、
‐ 食が細い
‐ 痩せ型・胃下垂
‐ 溏薄便
‐ 顔色萎黄・舌淡・脈虚弱
といった脾胃虚弱の所見がそろう本症例と符合します。
虚弱体質で脾胃の働きが低下すると、腹部を温めたり圧迫したりすると軽減する隠痛が現れやすくなります。
脹痛・絞痛・重痛はいずれも実証や湿邪・寒邪が主体の痛みで、本症例の「脾胃虚弱による慢性の鈍痛」とは性質が異なるため、選択肢としては隠痛が最も適切です。
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