あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問138 (午後 問58)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問138(午後 問58) (訂正依頼・報告はこちら)

次の症例で、気の生理作用のうち最も低下しているのはどれか。
「45歳の男性。最近、暑くもないのに汗をよくかく。息切れ、倦怠感を伴う。舌質は淡、脈は弱を認める。」
  • 気化作用
  • 防御作用
  • 温煦作用
  • 固摂作用

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この過去問の解説 (1件)

01

固摂作用が最も低下しています。

固摂作用は「汗や血などの体液を内側にとどめ、外へ漏れ出ないようにする働き」です。

暑くないのに汗が出る(自汗)はこの働きが弱まった典型的なサインで、息切れ・倦怠感・淡舌・脈弱といった気虚所見と一致します。

 

 

選択肢1. 気化作用

体内の水分を気化して尿や汗に変えるほか、栄養や老廃物を運ぶ働きです。

気化が低下するとむくみや尿量の変化が目立ちますが、本症例の主症状は自汗であり直接的ではありません。

選択肢2. 防御作用

外邪から身を守る働きで、低下すると風邪をひきやすくなります。

自汗も防御気(衛気)の不足で起こりますが、汗が漏れる直接の原因は「固摂」が弱いことです。

選択肢3. 温煦作用

体を温め血流や臓腑機能を促す働きです。

低下すると手足の冷えなどが出ますが、今回の症状には記載がありません。

選択肢4. 固摂作用

汗や血を漏れないように締め固める機能です。

固摂が弱ると運動していなくても汗がにじみ出ます。

息切れ・倦怠感などの気虚症状とセットで現れるため、本症例で最も当てはまります。

まとめ

自汗+気虚の所見は「気の固摂作用低下」が基本パターンです。

防御作用も関連しますが、汗が漏れる直接の生理機能は固摂なので、固摂作用の低下を選ぶのが最も適切です。

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