あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問140 (午後 問60)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問140(午後 問60) (訂正依頼・報告はこちら)

次の症例について、問いに答えよ。
「48歳の女性。3か月前から前ぶれなく顔と手足のほてりが出る。最近は倦怠感、耳鳴り、肩こりもあるが、健康診断では異常はなかった。舌苔は少なくやや乾燥、脈は細数を認める。」

治療方針として最も適切なのはどれか。
  • 陰液を養う。
  • 湿を除く。
  • 汗を出させる。
  • 気を補う。

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この過去問の解説 (1件)

01

陰液を養う ことが最も適切です。

ほてり・舌苔の乾燥・細数脈などは、体を冷やし潤す陰液が不足して生じる虚熱の代表例です。

陰液を補えば虚熱が鎮まり、ほてりや倦怠感が軽くなります。

 

選択肢1. 陰液を養う。

体を潤し熱を抑える力を回復させます。

顔や手足のほてり、舌の乾燥、細く速い脈といった陰虚・虚熱の症状に直接働き、根本から改善を図れます。

選択肢2. 湿を除く。

むくみ・頭重感・ねばつく苔など湿盛の所見が目立つときに行います。

本症例では舌苔が少なく乾いており、湿邪の特徴はみられません。

選択肢3. 汗を出させる。

外感の風寒・風熱を追い出すときに用いる方法です。

今回は発熱や悪寒などの表証がなく、汗をさらに出すと体液が失われ陰虚が悪化する恐れがあります。

選択肢4. 気を補う。

息切れ・自汗・軟便など気虚の兆候が中心の場合に行います。

今回の主症状はほてりと乾燥であり、まず陰を補って虚熱を鎮める方が先決です。

まとめ

顔や四肢の急なほてりと乾いた舌は、陰液不足による相対的な熱を示しています。

まずは陰液を養うことで虚熱を落ち着かせることが、症状を根本から抑える最適な治療方針になります。

 

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