あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問144 (午後 問64)
問題文
「50歳の男性。主訴は左肩関節の痛み。肘を曲げながら物を持ち上げる際、肩前面に強い痛みが出現する。自発痛や関節可動域制限はない。」
最も顕著な圧痛部位はどれか。
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問144(午後 問64) (訂正依頼・報告はこちら)
「50歳の男性。主訴は左肩関節の痛み。肘を曲げながら物を持ち上げる際、肩前面に強い痛みが出現する。自発痛や関節可動域制限はない。」
最も顕著な圧痛部位はどれか。
- 腱板疎部
- 烏口突起部
- 大結節部
- 結節間溝部
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (1件)
01
肩前面に痛みを誘発する上腕二頭筋長頭腱の障害が考えられるため、最も強い圧痛は 結節間溝部 に現れます。
肩峰下滑液包の奥で腱板が薄くなる領域です。
腱板損傷やインピンジメントで圧痛が出やすいものの、肘を屈曲して物を持ち上げたときの前面痛とは関連しにくいです。
烏口腕筋や小胸筋の付着部で、投球動作や肩前方不安定症に伴う痛みが特徴です。
上腕二頭筋長頭腱が走行する結節間溝からは離れています。
棘上筋など腱板筋の付着部です。
肩外転抵抗や挙上で痛みが誘発されることが多く、肘屈曲抵抗で前面に走る痛みとは一致しません。
上腕二頭筋長頭腱が骨溝内を通るため、腱炎や腱鞘炎が起こると局所圧痛が最もはっきりします。
肘を曲げて物を持つ動作は腱に強い張力を掛けるので、ここに鋭い圧痛が出るのが典型です。
本症例は「肘屈曲+抵抗」で肩前面に痛みが集中しており、上腕二頭筋長頭腱の炎症・不安定が示唆されます。
腱が表在する 結節間溝部 が圧痛の主座となるため、この部位の触診を優先し、ヤーガソンテストなどで所見を確かめる流れが理にかないます。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問143)へ
第33回(2025年) 問題一覧
次の問題(問145)へ