あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問148 (午後 問68)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問148(午後 問68) (訂正依頼・報告はこちら)

次の症例について、問いに答えよ。
「60歳の女性。1年前に乳癌で左乳房全切除および腋窩リンパ節郭清術を受けた。半年前から左上肢に浮腫が出現し、現在は安静臥床でも改善せず圧痕が残る。」

最も適切な治療法はどれか。
  • カイロプラクティック
  • スポンディロセラピー
  • 結合織マッサージ
  • リンパドレナージ

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この過去問の解説 (1件)

01

リンパドレナージが最も適切です。

リンパの流れを促し、滞った組織液を中枢へ戻すことで浮腫と圧痕を改善できます。

 

 

選択肢1. カイロプラクティック

脊椎のアジャストで神経伝達を整える手法で、関節可動域や神経痛の改善が主目的です。

リンパ液の鬱滞を除去する治療としては不適切です。

選択肢2. スポンディロセラピー

脊柱の反射を利用して内臓機能を整える独自療法です。

浮腫そのものを減らす根拠は乏しく適応外です。

選択肢3. 結合織マッサージ

皮下結合組織を刺激し自律神経を調整する手技です。

血流改善は期待できますが、リンパ浮腫への直接的効果はリンパドレナージに劣ります。

選択肢4. リンパドレナージ

軽い皮膚牽引とポンプ様手技でリンパ液を心臓方向へ誘導します。

腋窩リンパ節郭清後に起こる二次性リンパ浮腫の第一選択療法で、圧迫療法と併用すると効果が高まります。

まとめ

リンパ節郭清後の上肢浮腫はリンパ還流障害が原因です。

リンパドレナージはその障害経路を迂回して流れを作る唯一の専門手技であり、最も根本的かつ安全な治療法となります。

 

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