あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問153 (午後 問73)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問153(午後 問73) (訂正依頼・報告はこちら)

指圧法の成立に関与したのはどれか。
  • 関節モビリゼーション
  • 結合織マッサージ
  • オステオパシー
  • 足の反射療法

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この過去問の解説 (1件)

01

オステオパシーが指圧法の成立に影響しました。

指圧創始者の浪越徳治郎は、和式あん摩に加えて欧米の徒手医学を学び、その中でもオステオパシーの骨格・筋肉に着目した調整理論を取り入れて体系化を進めました。

 

 

選択肢1. 関節モビリゼーション

理学療法やカイロプラクティックで用いられる関節遊び運動です。

指圧の成立以前ではなく、指圧確立後に理学療法分野で発展した技法なので直接の関与はありません。

選択肢2. 結合織マッサージ

1930年代にドイツで確立された皮膚結合組織への反射療法です。

指圧(大正末〜昭和初期に成立)の基本理念とは時期・目的とも重ならず、関与は少ないです。

選択肢3. オステオパシー

米国発祥の徒手医学で、骨格の歪みと循環障害の改善を目指します。

浪越氏がこれを参考に「体の調整は指の圧だけでも可能」と考え、指圧の“全身調整”概念を作る土台となりました。

選択肢4. 足の反射療法

足裏ゾーンを用いる近代療法で、日本に紹介されたのは指圧確立より後です。

指圧の成立には寄与していません。

まとめ

指圧法は日本古来のあん摩に西洋解剖学と欧米の徒手療法を融合させて生まれました。

特にオステオパシーの全身調整の考え方が、指圧の理論構築に大きな役割を果たしています。

 

 

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