美容師の過去問
第35回
感染症 問12
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問題
第35回 美容師国家試験 感染症 問12 (訂正依頼・報告はこちら)
細菌に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 紫外線は、細菌の発育に有害である。
- 細菌の芽胞は、熱や乾燥に対して抵抗力が強い。
- 細菌の成分であるタンパク質は、加熱により凝固する。
- 多くの細菌の発育に最適なpHは、酸性である。
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この過去問の解説 (4件)
01
多くの細菌の発育に最適なpHは、中性から弱アルカリ性(pH7.0~7.4)です。
中には、乳酸菌のように酸性をこのむ細菌やコレラ菌のようにアルカリ性をこのむ細菌もいます。
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02
1.設問の通り、紫外線は細菌の発育に有害です。
2.芽胞とは、一部の細菌が形づくる、極めて耐久性の高い細胞構造のことです。
設問の通り、強い耐久性も持つ芽胞は熱や乾燥、さらにエックス線にも強いことがわかっています。
3.設問の通り、タンパク質は加熱により凝固します。
これを熱変性といい、熱により分子の構造が壊れて変形することを指します。
4.細菌の発育には、水分・温度・pH・酸素などの環境条件が大きく関わります。
細菌の多くはpH6.0~7.5の中性が発育の最適環境です。
よって間違いです。
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03
1 正しいです。
細菌に紫外線を照射することで、細菌中の核酸が増殖能力を失い、死滅するとされています。紫外線照射は細菌の発育に有害であるといえます。
2 正しいです。
細菌の芽胞は熱や乾燥に対して抵抗力が強く、その他薬剤にも対しても強い抵抗力があります。
3 正しいです。
細胞内のタンパク質は、加熱により凝固する性質を持っています。
4 誤っています。
多くの細菌の発育の最適pHはp H6.0~7.5の中性付近です。中には、結核菌はやや酸性を好み、コレラ菌のようにアルカリ性を好むものもあります。ほとんどのカビや酵母は酸性の場合によく増殖します。
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04
正解は4です。
紫外線(260nm波長付近)は、細菌のDNAのコピー機能を失わせるため細菌の発育にとって有害です。
1は正しい説明です。
細菌の芽胞は、高温や乾燥に高い耐久性を示し、一部の消毒薬などの化学物質に対しても一定の耐性を持っています。
2も正しい説明です。
多くのアミノ酸が結合したタンパク質は、熱を加えると分子の立体構造が変化して、分子同士が結合しやすくなり固まる「熱凝固性」が現れます。
3も正しい説明です。
大部分の細菌の発育に最適な環境のpHは、pH6~7あたりの中性域になります。
4が誤った説明です。
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