美容師の過去問
(旧)第41回
美容の物理・化学 問39

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問題

(旧)第41回 美容師国家試験 美容の物理・化学 問39 (訂正依頼・報告はこちら)

パーマネント・ウェーブ用剤の原理に関する次の文章の(   )内に入る語句の組合せのうち、正しいものはどれか。

「カーリングロッドに毛髪を巻いて第1剤を作用させると、毛髪を形成するケラチンの架橋構造(側鎖)の( A )結合がチオグリコール酸などの( B )により切断され、次に第2剤を作用させると、含まれる( C )などの薬剤の働きにより架橋構造にずれを生じた状態で( A )結合が復元し、ウェーブが固定される。」
  • A:ペプチド  B:還元剤  C:アンモニア
  • A:ペプチド  B:酸化剤  C:臭素酸カリウム
  • A:シスチン  B:還元剤  C:臭素酸カリウム
  • A:シスチン  B:酸化剤  C:アンモニア

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

パーマネント・ウェーブ用剤の原理に関する記述の穴埋めをしていきましょう。

パーマネント・ウェーブの第1剤の作用は、毛髪内のケラチンの架橋構造(側鎖結合)であるシスチン結合をチオグリコール酸などの還元剤によって切断することです。

Aはシスチン、Bは還元剤です。

第2剤の主成分である臭素酸カリウムなどの薬剤の働きで、シスチン結合がロッドに巻かれた(結合にずれが生じた)状態で再結合され、ウェーブが固定されます。

Cは臭素酸カリウムです。

A:シスチン B:還元剤 C:臭素酸カリウム の組み合わせになります。

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02

正解は3です。

「カーリングロッドに毛髪を巻いて第1剤を作用させると、毛髪を形成するケラチンの架橋構造(側鎖)の( シスチン )結合がチオグリコール酸などの( 還元剤 )により切断され、次に第2剤を作用させると、含まれる( 臭素酸カリウム )などの薬剤の働きにより架橋構造にずれを生じた状態で( シスチン )結合が復元し、ウェーブが固定される。」

【パーマネントウェーブ用剤】

①第1剤・・・シスチン結合を切断。
・還元剤(チオグリコール酸またはその塩類、システイン、システインの塩類またはアセチルシステインなど)
・アルカリ化剤(アンモニア水、エタノールアミンなど)

②第2剤・・・シスチン結合を再結合。
・酸化剤(過酸化水素水、臭素酸カリウム、臭素酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウムなど)

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03

答え3です。

パーマネントウェーブの原理は、シスチン結合が大きく関わってきます。

【シスチン結合】とは、
非常に強固の結合で、水、アルコール、塩類などに強い抵抗力があり、還元剤のみ切断できます。
パーマ1剤に還元剤が入っています。
還元剤はチオグリコール酸、システインなどです。

切断されたシスチン結合は、酸化剤で再結合します。
パーマ2剤に酸化剤が入っています。
酸化剤は臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウム、過酸化水素などです。


A
毛髪を形成するケラチンの架橋構造の( A )結合→シスチン結合
B
チオグリコール酸などの( B )により切断→還元剤
C
第2剤を作用させると含まれる( C )などの薬剤の働き→臭素酸カリウム
よって、3が答えになります。

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