美容師の過去問
第43回
香粧品化学 問1
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問題
第43回 美容師国家試験 香粧品化学 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
アルコールに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- エタノール(エチルアルコール)は、水に溶けない油分などを溶かす有機溶媒である。
- イソプロパノール(イソプロピルアルコール)は殺菌力があり、防腐作用を持つ。
- メタノール(メチルアルコール)は、化粧品基準で配合が認められている。
- エタノールは、皮膚を引き締める収れん作用がある。
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この過去問の解説 (3件)
01
答えは3です。
【エタノール】とは、
エチルアルコールです。
・有機溶媒(水に溶けない物質を溶かす)です。
・収れん作用、消毒殺菌作用、洗浄作用があります。
【イソプロパノール】とは、
イソプロピルアルコールです。
・有機溶媒です。
・消毒殺菌作用、防腐作用があります。
・エタノールより安価です。
・エタノールより独特の香りがあります。
【メタノール】とは、
メチルアルコールです。
・毒性があります。
・化粧品に配合されるのを禁止しています。
1、
エタノールは、有機溶媒として使われるので、水に溶けない油なども溶かします。
よって、正しいです。
2、
イソプロパノールは、消毒殺菌作用、防腐作用があります。
よって、正しいです。
3、
メタノールは、化粧品基準での配合は禁止されています。
よって、(認められている)→(みとめられていない)の間違いで、これが正解になります。
4、
エタノールは、収れん作用があります。
よって、正しいです。
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02
正解は3です。
水に溶けない物質を溶かす有機化合物である有機溶媒には、ベンゼンやクロロホルム、エタノールなどがあります。
1は正しい説明です。
エタノールとよく似た性質を持つイソプロパノール(イソプロピルアルコール)は殺菌作用と防腐作用を持つ第2級アルコールですので、2は正しい説明です。
メタノール(メチルアルコール)は薬事法の規定に基づいて定められた化粧品基準で、配合が禁止されています。
3は間違った説明になります。
エタノール(エチルアルコール)には蒸発熱による皮膚の温度低下で物理的な皮膚の引き締め、収れん作用があります。
4も正しい説明です。
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03
答えは3です。
1. 正しいです。
エタノールはアルコールの一種です。
揮発性の無色液体で、特有の芳香があります。
「エチルアルコール」「酒精」とも呼ばれます。
有機溶媒であり、水や油になじみやすい性質です。
2. 正しいです。
イソプロパノールは、無色透明で芳香を帯びた液体です。
防腐・消毒・殺菌作用はありますが、ノロウイルスやアデノウイルスなどに対する効果は、エタノールに比べて劣ります。
3. 誤りです。
メタノールは、有機溶媒などで用いられるアルコールの一種です。
人体に有毒な化学物質です。
化粧品基準で配合は認められていません。
ホルマリンの原料やアルコールランプ等の燃料として使用されています。
4. 正しいです。
エタノールは、収れん作用があります。
収れん作用とは一時的に毛穴を引き締め、汗や皮脂の分泌を抑える働きのことです。
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