美容師の過去問
第43回
香粧品化学 問2
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問題
第43回 美容師国家試験 香粧品化学 問2 (訂正依頼・報告はこちら)
油性原料に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 炭化水素は、炭素原子と水素原子だけでできた化合物の総称である。
- ロウ類は、高級脂肪酸とグリセリンとのエステルで、クリームやロ紅などに用いられる。
- 油脂が酸素や日光などの作用により変質することを酸敗という。
- スクワランは、動植物から得られる不飽和炭化水素であるスクワレンに水素を添加したもので、安定性に優れている。
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この過去問の解説 (3件)
01
答えは2です。
1、
【炭化水素】とは、
炭素原子と水素原子だけでできた化合物のことです。
・パラフィン(液体)
・流動パラフィン(固体)
・ワセリン
などがあります。
よって、正しいです。
2、
【ロウ類】とは、
高級脂肪酸と高級アルコールのエステルです。
(エステルは、酸とアルコールの化合物のことです。)
ロウ類=高級脂肪酸+高級アルコール
化粧品のクリーム、口紅、ペンシルの眉墨に使用されています。
よって、(高級脂肪酸とグリセリンとのエステル)→(高級脂肪酸と高級アルコールのエステル)の間違いで、これが正解になります。
3、
【酸敗】とは、
空気中の酸素、日光、微生物などが原因で、酸化したり加水分解したりして、変質することです。
よって、正しいです。
4、
【スクワラン】とは、
不飽和炭化水素です。
炭化水素は、飽和炭化水素と不飽和炭化水素に分かれます。
→飽和炭化水素 (化学的に安定していて変質しにくいです)
→不飽和炭化水素(化学的に不安定で変質しやすいです)
スクワランとは、サメの肝油から採取したスクワレンは不飽和炭化水素で不安定なので、水素を加えて、化学的に安定させ変質しにくくしたものです。
メイクアップなどの香粧品に使われています。
よって、正しいです。
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02
答えは2です。
油性原料とは、油脂のことです。
化粧品の成分のうち、水に溶解しない成分のことです。
1. 正しいです。
炭化水素は、炭素原子と水素原子のみで構成されています。
特徴は、水分蒸散抑制作用に優れ、乳化しやすいです。
2. 誤りです。
ロウ類は、高級脂肪酸と高級アルコールのエステル化合物です。
高級脂肪酸の“高級”とは、炭素数が多いという意味です。
3. 正しいです。
酸敗(さんぱい)とは、油脂が熱や光、空気、細菌などの作用により変質し、嫌な臭いや味を生ずる現象のことです。
4. 正しいです。
スクワランは、深海鮫の肝油やオリーブの実などに含まれる[スクワレン]という成分に水素を加え、安定させたものです。
肌の保湿効果、バリア機能を高める働きなど美肌効果に優れています。
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03
正解は2です。
溶媒や各種の燃料に広範に用いられる炭化水素は「炭素」と「水素」だけで構成される化合物ですから、1は正しい説明です。
口紅やクリーム、乳液などの原料となるロウ類は「高給脂肪酸」と「高級アルコール」のエステル化合物ですから、グリセリンが含まれる説明文2は誤りです。
酸敗とは油脂が熱や酸素、日光や細菌などの作用を受けて劣化し変質することを言います。
3は正しい説明となります。
サメの肝油や大豆といった動植物から得られるスクワレン(不飽和炭化水素)に水素を加えることで、保湿成分として用いられる安定したスクワランと言う成分が産生されます。
4も正しい説明文です。
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