美容師の過去問
第46回
文化論及び美容技術理論 問1

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問題

第46回 美容師国家試験 文化論及び美容技術理論 問1 (訂正依頼・報告はこちら)

明治時代の女性の髪型に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • 洋服を着る人はごく一部で、和装に束髪という組合せが発達した。
  • 束髪は、日本髪よりも衛生的で手入れがしやすく、日常生活に便利であった。
  • 束髪は、上流階級や知識層の女性にまず受け入れられ、さらに働く女性に普及していった。
  • 日本髪は、日常的には結われなくなった。

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この過去問の解説 (3件)

01

明治時代の女性の髪型についての問題です。

この問での要点

・明治時代に束髪が広がりましたが、日本髪を結っている人もまだ多くいました

・日本髪は頻繁に洗えず寝る時もそのままなので不潔で、結うのにお金もかかるので不便でしたが、束髪は日本髪よりも衛生的で手入れがしやすく、日常生活に便利とされていました。

洋装は貴族や上流階級などの一部が取り入れていましたが、実用性のある束髪が一般女性に広まり、和装に束髪という組み合わせが見られるようになりました。

選択肢1. 洋服を着る人はごく一部で、和装に束髪という組合せが発達した。

洋服を着る人はごく一部で、和装に束髪という組合せが発達した。・・・

 洋服を着ていたのは貴族や上流階級など一部だったので、正しい文章です。

選択肢2. 束髪は、日本髪よりも衛生的で手入れがしやすく、日常生活に便利であった。

束髪は、日本髪よりも衛生的で手入れがしやすく、日常生活に便利であった。・・・

 正しい文章です。

選択肢3. 束髪は、上流階級や知識層の女性にまず受け入れられ、さらに働く女性に普及していった。

束髪は、上流階級や知識層の女性にまず受け入れられ、さらに働く女性に普及していった。・・・

 正しい文章です。

選択肢4. 日本髪は、日常的には結われなくなった。

日本髪は、日常的には結われなくなった。・・・

 明治時代ではまだまだ日本髪は多くみられていたので、誤った文章です。

まとめ

日本髪は、日常的には結われなくなった。】は誤った文章なので、この問での正解です。

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02

日本女性は江戸時代まで日本髪を結っていましたが、明治時代に入り、貴族や上流階級に洋装をする増えたのと髪も西洋風に結われるようになりました。

大正時代までは日本髪を結っている人もまだまだ多く、そこまで浸透はしなかったようです。

選択肢1. 洋服を着る人はごく一部で、和装に束髪という組合せが発達した。

洋服を着る人はごく一部で、和装に束髪という組合せが発達した。→まだまだ一般の女性は着物に日本髪でした。

選択肢2. 束髪は、日本髪よりも衛生的で手入れがしやすく、日常生活に便利であった。

束髪は、日本髪よりも衛生的で手入れがしやすく、日常生活に便利であった。→日本髪は寝る時もそのまま、髪油を多用し頻繁に洗えず不便、不潔、不経済であるとされていました。

選択肢3. 束髪は、上流階級や知識層の女性にまず受け入れられ、さらに働く女性に普及していった。

束髪は、上流階級や知識層の女性にまず受け入れられ、さらに働く女性に普及していった。→洋装も取り入れられ、おしゃれと実用性も兼ねており、人気を博しました。

選択肢4. 日本髪は、日常的には結われなくなった。

日本髪は、日常的には結われなくなった。→一般女性の中では取り入れる方が多く、まだまだ普及はしていません。

まとめ

華やかな江戸時代の日本髪に比べて、明治時代の日本髪は小さく控え目なデザインに移行し、日本髪がメインだった時代の終焉が近いことを意味しました。

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03

美容技術理論に関する問題です。

選択肢1. 洋服を着る人はごく一部で、和装に束髪という組合せが発達した。

・・・・正しい記述です。

選択肢2. 束髪は、日本髪よりも衛生的で手入れがしやすく、日常生活に便利であった。

・・・・正しい記述です。

選択肢3. 束髪は、上流階級や知識層の女性にまず受け入れられ、さらに働く女性に普及していった。

・・・・正しい記述です。

選択肢4. 日本髪は、日常的には結われなくなった。

・・・・誤った記述です。明治時代は、束髪と日本髪が入り混じっていた時代であり、日本髪も多く見られました。

まとめ

よって、【日本髪は、日常的には結われなくなった。】が誤った記述でこの問の正解になります。

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