美容師の過去問
第47回
公衆衛生・環境衛生 問2

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問題

第47回 美容師国家試験 公衆衛生・環境衛生 問2 (訂正依頼・報告はこちら)

生活習慣病に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • 脳血管疾患の死亡率は、2000年以降減少傾向にある。
  • 悪性新生物の年齢調整死亡率は、増加傾向にある。
  • 虚血性心疾患の患者数や死亡者数は、40歳代以降で加齢とともに急速に増える傾向がある。
  • 2型糖尿病は、肥満や運動、食事などの生活習慣の改善によって予防できる場合がある。

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この過去問の解説 (3件)

01

生活習慣病についての問題です。

この問題での要点

年齢調整死亡率とは、年齢層の異なる集団について比較ができるように年齢構成を補正した死亡率のことです。

・糖尿病の種類

 1型糖尿病・・・主に自己免疫機能の異常により細胞が壊され、インスリンが分泌できなくなり発症する糖尿病

 2型糖尿病・・・遺伝や運動不足、肥満、食事などの生活習慣の乱れなどをきっかけに発症する糖尿病

 国内の糖尿病患者のうち95%以上がこれに当てはまります。

選択肢1. 脳血管疾患の死亡率は、2000年以降減少傾向にある。

脳血管疾患の死亡率は、2000年に入った頃から減少傾向にあるので

正しい文章です。

選択肢2. 悪性新生物の年齢調整死亡率は、増加傾向にある。

悪性新生物の年齢調整死亡率を2000年について2005年を比較すると、

全国では男性は214.0から197.7、女性は103.5からと97.3と男性女性ともに

減少傾向にあるので、誤った文章です。

選択肢3. 虚血性心疾患の患者数や死亡者数は、40歳代以降で加齢とともに急速に増える傾向がある。

虚血性心疾患の患者数は2017年のデータを見ると、

30歳代は1000人ほどであるのに対して40歳代になると8000人ほどに増え、

そこから急速に増えている傾向にあります。

同じように粗死亡率も40歳代になると急速に増えていることから

こちらは、正しい文章です。

選択肢4. 2型糖尿病は、肥満や運動、食事などの生活習慣の改善によって予防できる場合がある。

遺伝や運動不足、肥満、食事などの生活習慣の乱れなどをきっかけに発症する

糖尿病ですので、生活習慣の改善により予防できる場合があるといえます。

よって、正しい文章です。

まとめ

悪性新生物の年齢調整死亡率は、増加傾向にある。】は誤った文章なので、

こちらが正解です。

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02

公衆衛生・衛生管理に関する問題です。

選択肢1. 脳血管疾患の死亡率は、2000年以降減少傾向にある。

・・・・正しい文章です。

選択肢2. 悪性新生物の年齢調整死亡率は、増加傾向にある。

・・・・悪性新生物の年齢調整死亡率は、増加傾向ではなく減少傾向にあるため、誤った文章です。

選択肢3. 虚血性心疾患の患者数や死亡者数は、40歳代以降で加齢とともに急速に増える傾向がある。

・・・・正しい文章です。

選択肢4. 2型糖尿病は、肥満や運動、食事などの生活習慣の改善によって予防できる場合がある。

・・・・正しい文章です。

まとめ

よって、«悪性新生物の年齢調整死亡率は、増加傾向にある。»が誤った文章で、この問の正解になります。

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03

公衆衛生から生活習慣病に関する問題です。

選択肢1. 脳血管疾患の死亡率は、2000年以降減少傾向にある。

脳血管疾患の死亡率は、男女ともに2000年以降減少傾向にあります。

選択肢2. 悪性新生物の年齢調整死亡率は、増加傾向にある。

悪性新生物の年齢調整死亡率は1990年代後半から減少傾向にあります。

選択肢3. 虚血性心疾患の患者数や死亡者数は、40歳代以降で加齢とともに急速に増える傾向がある。

虚血性心疾患の年齢別死亡率を見ると、40代以降に急速に患者数や死亡数が増えていることがわかります。

 

選択肢4. 2型糖尿病は、肥満や運動、食事などの生活習慣の改善によって予防できる場合がある。

2型糖尿病は血液中のブドウ糖が、正常な状態よりも多くなる病気です。遺伝や高カロリーな食事運動不足などが原因となるため、生活習慣の改善によって予防できる場合があります。

まとめ

三大生活習慣病(がん、心疾患、脳血管疾患)のそれぞれ特徴と、年齢別死亡率の推移をしっかりと覚えておきましょう。

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