美容師 過去問
第49回
問32 (皮膚科学 問2)
問題文
皮膚付属器官の構造に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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問題
美容師 国家試験 第49回 問32(皮膚科学 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
皮膚付属器官の構造に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 毛母には、色素細胞が多数存在する。
- 立毛筋は、すべての毛包についているとは限らない。
- 手掌や足底には、独立脂腺が分布している。
- エクリン腺は、生まれたときから全身のほとんどの皮膚に分布している。
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この過去問の解説 (3件)
01
皮膚付属器官の構造から、代表的な毛髪・表皮・皮脂腺などに関する問題です。
毛母細胞が分裂することで髪の毛が作られ、その際に、メラノサイトからメラニンを受け取り、髪の毛の中に取り込んでいきます。
従って、毛母には色素細胞が多数存在します。
立毛筋とは、毛包につながっている筋肉です。
眉毛やまつげなど特定の部分には、毛包がない場合があります。
独立脂腺とは、毛包とは関係なく皮膚や粘膜面に単体で存在している脂腺のことを指します。
また手掌や足底には皮脂腺がありません。
エクリン腺は陰部などを除いて、ほぼ全身の皮膚に分布しています。人間の汗のほとんどがエクリン腺からから出ます。
毛髪の仕組みや、皮脂腺の特徴についての問題は、必ず出題されます。それぞれ独立して覚えるのではなく、関連付けて覚えるのがポイントです。
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02
皮膚付属器官の構造に関する次の記述のうち、誤っているものはどれかについて解説します。
この記述はおおむね正しいです。毛母(毛根部の基部)には色素細胞(メラノサイト)が存在し、毛髪に色素を供給します。ただし、「多数」という表現がやや誇張であり、色素細胞の量は個人差があります。
この記述は正しいです。立毛筋は多くの毛包に付随していますが、すべての毛包に存在するわけではありません。一部の毛包では立毛筋が欠如していることがあります。
この記述は誤りです。手掌や足底には、脂腺(皮脂腺)が存在しません。これらの部位は皮脂腺がなく、汗腺が主に存在しているため、皮脂が分泌されることはありません。
この記述は正しいです。エクリン腺(汗腺)は、生まれたときから全身のほとんどの皮膚に分布しており、体温調節に重要な役割を果たします。
皮膚付属器官の構造に関する記述で誤っているのは、「手掌や足底には、独立脂腺が分布している」です。手掌や足底には脂腺が存在せず、これらの部位は主にエクリン腺(汗腺)が分布しています。他の選択肢は正しい記述です。
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03
皮膚の付属器官とは、毛・爪・脂腺・汗腺のことを指します。
毛母には、メラニンを産生する色素細胞が多数存在し、毛髪に色をつけています。
よって正しいです。
立毛筋は、鳥肌が生じるときなどに毛を立たせる働きをしますが、すべての毛包についているわけではありません。
よって正しいです。
独立脂腺とは、毛包に開口せず、皮膚面等に直接開口する脂腺のことをいいます。
手掌や足底には脂腺がなく、当然、独立脂腺もありません。
よって誤りです。
エクリン腺は、唇や外耳道などの一部を除き、全身の皮膚表面に分布しています。
よって正しいです。
汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺とがあり、それぞれ性質が異なります。
例えば、エクリン腺と違い、アポクリン腺は全身の皮膚表面には分布しておらず、わきの下等の一部の皮膚に分布しています。
混同して覚えないように気をつけましょう。
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