二級ボイラー技士の過去問
平成27年4月公表
ボイラーの取扱いに関する知識 問18
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問題
二級ボイラー技士試験 平成27年4月公表 ボイラーの取扱いに関する知識 問18 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラーの内面腐食について、誤っているものは次のうちどれか。
- 給水中に含まれる溶存気体のO2やCO2は、鋼材の腐食の原因となる。
- 腐食は、一般に電気化学的作用により生じる。
- アルカリ腐食は、高温のボイラー水中で濃縮した水酸化ナトリウムと鋼材が反応して生じる。
- ボイラー水の酸消費量を調整することによって、腐食を抑制する。
- ボイラー水のpHを酸性に調整することによって、腐食を抑制する。
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この過去問の解説 (3件)
01
2 .正しいです。腐食は一般に、電子を放出する反応(アノード反応)と電子を受け取る反応(カソード反応)といった電気化学的作用からその機構を捉えることができます。
3. 正しいです。アルカリ腐食は、高温環境下で水中の水酸化ナトリウム(NaOH)の濃度が上昇して発生する腐食です。
4. 正しいです、酸消費量とは、水中に含まれるアルカリ成分(炭酸塩、炭酸水素塩など)の量を、これに当たる炭酸カルシウムの濃度に換算したものです。これを調整することで、腐食を抑制することができます。
5. 誤っています。ボイラー水のpHを酸性に調整すると、pHを低下させてしまい、腐食を促進させる恐れがあります。
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02
給水中に含まれる溶存気体のO2やCO2は、鋼材の腐食の原因となります。
2.正解です。
記載の通り、腐食は一般に電気化学的作用により生じます。
3.正解です。
アルカリ腐食は、高温のボイラー水中で濃縮した水酸化ナトリウムと鋼材が反応して生じます。
4.正解です。
ボイラー水の酸消費量を調整することによって、腐食を抑制します。また、酸消費量は水中に含まれるアルカリ分の量を示す値です。
5.誤っています。
ボイラー水のpHを酸性に調整することによって、腐食を抑制することはできません。pHをアルカリ性に調整することによって、腐食を抑制します。
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03
ボイラー水のpHを酸性にすると腐食が促進されます。そのため、pHを上げアルカリ性にする必要があります。
1. 酸素や二酸化炭素は加熱により、鋼材と反応し、腐食する恐れがあります。
2. 腐食はボイラー本体の鋼材が酸化されることで発生します。
3. ボイラー水は給水されるまでに硬度成分がナトリウムに置き換えられているため、水酸化ナトリウムが生成されます。
4. 酸消費量はその水がどれだけの酸を供給しても酸性にならずに済むかという量であるため、水が酸性にならないように気を付けることで、腐食を抑制することができます。
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