二級ボイラー技士の過去問
平成27年4月公表
燃料及び燃焼に関する知識 問22

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問題

二級ボイラー技士試験 平成27年4月公表 燃料及び燃焼に関する知識 問22 (訂正依頼・報告はこちら)

ボイラー用固体燃料と比較したボイラー用気体燃料の特徴として、誤っているものは次のうちどれか。
  • 成分中の炭素に対する水素の比率が高い。
  • 発生する熱量が同じ場合、CO2の発生量が多い。
  • 燃料中の硫黄分や灰分が少なく、公害防止上有利で、伝熱面、火炉壁を汚染することがほとんどない。
  • 燃料費は割高である。
  • 漏えいすると、可燃性混合気を作りやすく爆発の危険がある。

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この過去問の解説 (3件)

01

1. 正しいです。気体燃料は固体燃料や液体燃料に比べ、成分中の炭素に対する水素の比率が高い特徴があります。

2. 誤っています。熱量が同じ場合、気体燃料は固体燃料に比べ、成分中の炭素に対する水素の比率が高いので、CO2の発生量は多くありません。

3. 正しいです。通常、気体燃料は燃料費が高いですが、灰分を含まず、硫黄も非常に少ないため、燃焼ガスが清浄であり、公害防止上有利で、伝熱面、火炉壁を汚染することがほとんどありません。

4. 正しいです。気体燃料の説明は3の説明を参考にしてください。

5. 正しいです。気体燃料は漏えいしてしまうと、ガス爆発などの危険性が高く、注意が必要です。

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02

正答は「2」です。

設問は、ボイラー用固体燃料と比較したボイラー用気体燃料の特徴について問われています。

以下に説明します。

1.気体燃料は、固体燃料に比べて成分中の炭素に対する水素の比率が高いです。
  例えば、気体燃料に代表されるメタン(CH4)は炭素原子と水素原子の比率が1:4となり、明らかに水素の比率が多いですが、石炭に代表される固体燃料ではこの比が1:1に満たないです。

2.1.の記述にも関係しますが、炭素の比率が少ないために発生する熱量が同じ場合、固体燃料に比べて気体燃料は、二酸化炭素(CO2)の発生量が少なくなります。

3.気体燃料は固体燃料に比べて燃料中の硫黄分が少なく、灰分はないに等しいです。
  したがって、硫黄酸化物やばいじんをほとんど発生しないため、公害防止の観点からクリーンな燃料であり、伝熱面、火炉壁を汚染する度合いは固体燃料よりもかなり小さいです。

4.気体燃料は固体燃料に比べ密度が低いため、単位容積あたりの燃料費は割高になる傾向にあります。

5.気体燃料は空気と混合して、可燃性混合気を作りやすく、漏洩すると爆発の危険性が高くなります。

以上の説明により、選択肢2が誤っていることがわかります。

正答は「2」です。

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03

1.正しいです。気体燃料は炭素に対する水素比率が高いです。その為、同じ熱量を発生させた場合の二酸化炭素の排出量が、固体燃料や液体燃料と比べ低いです。

2.誤っています。1.で説明しましたが、固体燃料や液体燃料の方が炭素量が多い為、燃焼反応では二酸化炭素が多く生成されます。

3.正しいです。固体燃料や液体燃料と比べ、硫黄、灰分の含有量がほとんどない為、環境に優しいです。

4.正しいです。さらに、他の燃料より反応性が良いので、配管費などの設備費用も高くなります。

5.正しいです。固体燃料や液体燃料と比べ、反応性が高いので、爆発する危険性があります。

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