二級ボイラー技士の過去問
平成27年10月公表
ボイラーの構造に関する知識 問3

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問題

二級ボイラー技士試験 平成27年10月公表 ボイラーの構造に関する知識 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

ボイラーの鏡板について、誤っているものは次のうちどれか。
  • 鏡板は、胴又はドラムの両端を覆っている部分をいい、煙管ボイラーのように管を取り付ける鏡板は、特に管板という。
  • 鏡板は、その形状によって、平鏡板、皿形鏡板、半だ円体形鏡板及び全半球形鏡板に分けられる。
  • 平鏡板は、内部の圧力によって曲げ応力が生じるので、大径のものや圧力の高いものはステーによって補強する。
  • 皿形鏡板は、球面殻、環状殻及び円筒殻から成っている。
  • 半だ円体形鏡板は、同材質、同径及び同厚の場合、全半球形鏡板に比べて強度が強い。

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この過去問の解説 (3件)

01

1. 正しいです。鏡板は、胴又はドラムの両端を覆っている半円状・楕円状の部分をいい、煙管ボイラーのように管を取り付ける鏡板は、特に管板といいます。

2. 正しいです。JISにも記載されている通り、鏡板は、平鏡板、皿形鏡板、半だ円体形鏡板及び全半球形鏡板に分けられます。

3. 正しいです。平鏡板は、内部の圧力によって曲げ応力が生じるので、大径のものや圧力の高いものはステー(ガセットステー)により補強します。

4. 正しいです。皿形鏡板は、球面殻、環状殻及び円筒殻から成ります。また、他の鏡板の特徴として、半だ円体形鏡板は高圧ボイラーで用いられたり、全半球形鏡板は一番強い高圧ボイラーで用いられたりします。

5. 誤っています。同材質、同径及び同厚の場合、強度の強い順に並べると全半球形、半楕円体形、皿形、平形となります。

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02

1.正解です。
記載の通り、鏡板は胴又はドラムの両端を覆っている部分をいい、煙管ボイラーのように管を取り付ける鏡板は、特に管板といいます。

2.正解です。
鏡板は、平鏡板、皿形鏡板、半だ円体形鏡板及び全半球形鏡板の4つに分けられます。

3.正解です。
ステーとは、平鏡板や平ふた板等を内部から支えているものをいいます。

4.正解です。
皿形鏡板は球面殻、環状殻及び円筒殻から成っています。

5.誤っています。
半だ円体形鏡板は同材質、同径及び同厚の場合、全半球形鏡板に比べて強度が弱いです。
強度が弱い順に、下記に記載します。
平鏡板<皿形鏡板<半だ円体形鏡板<全半球形鏡板

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03

正答は「5」です。

設問は、ボイラの鏡板について問われています。

以下に説明致します。

 鏡板(かがみいた)は、胴又はドラムの両端を覆っている部分で、煙管ボイラのように管を取り付ける鏡板は、特に管板(くだいた)といいます。

 鏡板は、その形状によって、平鏡板、皿形鏡板、半だ円体形鏡板及び全半球形鏡板に分けられます。
 同材質、同径、同厚の場合、平鏡板<皿形鏡板<半楕円鏡板<全半球形鏡板の順に強度が高くなります。

 平鏡板は、球面部分が少ないために、内部の圧力によって曲げ応力が生じるので、大径のものや圧力の高いものはステーによって補強します。

 皿形鏡板は、球面殻、環状殻及び円筒殻から成っており、一般的によく使われております。

 半だ円体形鏡板や全半球形鏡板は、高圧ボイラに用いられます。

以上の説明により、選択肢5が誤っていることがわかります。

正答は「5」です。

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