二級ボイラー技士の過去問
平成28年4月公表
ボイラーの構造に関する知識 問10

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問題

二級ボイラー技士試験 平成28年4月公表 ボイラーの構造に関する知識 問10 (訂正依頼・報告はこちら)

ボイラーのドラム水位制御について、誤っているものは次のうちどれか。
  • 水位制御は、負荷の変動に応じて給水量を調節するものである。
  • 単要素式は、水位だけを検出し、その変化に応じて給水量を調節する方式である。
  • 2要素式は、水位と給水流量を検出し、その変化に応じて給水量を調節する方式である。
  • 電極式水位検出器は、蒸気の凝縮によって検出筒内部の水の純度が高くなると、正常に作動しなくなる。
  • 熱膨張管式水位調整装置は、金属管の温度の変化による伸縮を利用したもので、電力などの補助動力を要しないので自力式制御装置といわれる。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.正解です。
水位制御は負荷の変動に応じて給水量を調節するものです。

2.正解です。
単要素式は水位だけを検出し、その変化に応じて給水量を調節する方式です。

3.誤っています。
2要素式は、水位と蒸気流量を検出し、その変化に応じて給水量を調節する方式です。

4.正解です。
水の純度が高まると、電気が通りにくくなり、電極に電流が流れなくなります。
実際、水道水なら塩素成分が含まれており、塩素イオンが存在します。このイオンが電気を通す役割を果たします。しかし、純度が高い水だと塩素イオンのような電気を通す役割がないので、電気が通りにくくなります。

5.正解です。
記載の通りです。熱膨張管式水位調整装置は、金属管の温度の変化による伸縮を利用したもので、電力などの補助動力を要しないので自力式制御装置といわれます。

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02

1.正しいです。
負荷の変動に応じて給水量を調節します。

2.正しいです。
記載の通り、単要素式は水位だけを検出し、その変化に応じて給水量を調節する方式です。

3.誤っています。
2要素式は水位と蒸気流量を検出し、その変化に応じて給水量を調節する方式です。給水流量は3要素式になります。

4.正しいです。
水の純度が高くなると水中のイオン濃度が低くなるので、電気が通りにくくなります。

5.正しいです。
熱膨張管式水位調整装置は金属管の温度の変化による伸縮を利用したものになります。覚えておきましょう。

参考になった数26

03

正解は 3 です。

1 負荷の変動とは一般に蒸気量の変化を示し、蒸気量が増えると給水量を増やさなければなりません。

2 単要素式は水位の上下だけを検出して給水量を調整します。

4 水の純度が高くなると電極式水位検出器の検出部の電極に不純物が付着し正常に作動しなくなります。

5 熱膨張管式水位調節装置は、温度によって伸縮しやすい金属管を用いて給水調節弁を開閉しています。

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