二級ボイラー技士の過去問
平成28年10月公表
ボイラーの構造に関する知識 問4
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問題
二級ボイラー技士試験 平成28年10月公表 ボイラーの構造に関する知識 問4 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラー各部の構造及び強さについて、誤っているものは次のうちどれか。
- 胴と鏡板の厚さが同じ場合、圧力によって生じる応力に対して、周継手は長手継手より2倍強い。
- 平鏡板は、内部の圧力によって曲げ応力が生じるので、大径のものや圧力の高いものはステーによって補強する。
- 管ステーは、肉厚の鋼管により水管ボイラーのドラムの鏡板を補強するために用いられる。
- ガセットステーは、平板によって鏡板を胴で支えるもので、煙管ボイラー、炉筒煙管ボイラーなどに用いられる。
- 管板には、煙管のころ広げに要する厚さを確保するため、一般に平管板が用いられる。
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この過去問の解説 (3件)
01
管ステーは煙管ボイラーの煙管を補強するために用いられます。
1. 胴と鏡板の厚さが同じ場合、圧力によって生じる応力に対して、周継手は長手継手より2倍強いです。
2. 平鏡板は、内部の圧力によって曲げ応力が生じるので、大径のものや圧力の高いものはステーによって補強します。
4. ガセットステーは、平板によって鏡板を胴で支えるもので、煙管ボイラー、炉筒煙管ボイラーなどに用いられます。
5. 管板には、煙管のころ広げに要する厚さを確保するため、一般に平管板が用いられます。
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02
記載の通り、胴と鏡板の厚さが同じ場合、圧力によって生じる応力に対して、周継手は長手継手より2倍強いです。
2.正解です。
平鏡板は内部の圧力によって曲げ応力が生じるので、大径のものや圧力の高いものはステーによって補強されます。ステーにはガセットステー、管ステーなどがあります。
3.誤っています。
管ステーは、煙管を用いる煙管ボイラーにおいて、管板を補強するために用いられます。
4.正解です。
ガセットステーは、平板によって鏡板を胴で支えるもので、煙管ボイラー、炉筒煙管ボイラーなどに用いられます。
5.正解です。
管板には煙管のころ広げに要する厚さを確保するため、一般に平管板が用いられます。
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03
正答は「3」です。
設問は、ボイラー各部の構造及び強さについて問われています。
以下に、選択肢ごとに説明いたします。
1.胴と鏡板の厚さが同じ場合、圧力によって生じる応力に対して、周継手は長手継手より2倍強いです。
周方向にかかる応力に対応するのが長手継手で、長手(軸)方向にかかる応力に対応するのが周継手です。
周方向にかかる応力は長手方向の2倍あるため、周継ぎ手は長手継手の2倍強度があることになります。
そのため、長手継手は、周継手の2倍の強度が必要になります。
2.平鏡板は、内部の圧力によって曲げ応力が生じるので、大径のものや圧力の高いものはステーによって補強します。
平鏡板は、鏡板の中で最も強度が弱いためです。
3.管ステーは、煙管を用いる煙管ボイラーにおいて、管板(煙管ボイラの鏡板)を補強するために用いられます。
煙管より肉厚の鋼管を管板に溶接又はねじ込みによって取り付けます。
4.ガセットステーは、平板によって鏡板を胴で支えるもので、煙管ボイラー、炉筒煙管ボイラーなどに用いられます。
ガセットステーを取り付けるときは、温度変化による伸縮によって、炉筒に接触しないようにブリージングスペースを設けます。
5.管板には、煙管のころ広げに要する厚さを確保するため、一般に平管板が用いられます。
以上の説明により、選択肢3が誤っていることがわかります。
正答は「3」です。
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