二級ボイラー技士の過去問
平成28年10月公表
ボイラーの構造に関する知識 問10

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問題

二級ボイラー技士試験 平成28年10月公表 ボイラーの構造に関する知識 問10 (訂正依頼・報告はこちら)

ボイラーのエコノマイザについて、誤っているものは次のうちどれか。
  • エコノマイザ管には、平滑管やひれ付き管が用いられる。
  • エコノマイザを設置すると、ボイラーヘの給水温度が上昇する。
  • エコノマイザを設置すると、乾き度の高い飽和蒸気を得ることができる。
  • エコノマイザを設置すると、通風抵抗が多少増加する。
  • エコノマイザは、燃料性状によっては、低温腐食を起こすことがある。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 3 です。

エコノマイザは給水を予熱する装置のため、乾き度の高い飽和蒸気を得ることはできません。

1. エコノマイザ管には、平滑管やひれ付き管が用いられます。

2. エコノマイザを設置すると、ボイラーヘの給水温度が上昇します。

4. エコノマイザを設置すると、通風抵抗が多少増加します。

5. エコノマイザは、燃料性状によっては、低温腐食を起こすことがあります。

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02

正答は「3」です。

設問は、ボイラのエコノマイザ(節炭器)について問われています。

エコノマイザは、ボイラの燃焼ガス熱によって、給水を加温する装置です。

以下に、選択肢ごとに説明します。

 1.エコノマイザ管には平滑管のほか、より伝熱効率が良くなるように、ひれ付き管が用いられます。

 2.エコノマイザは、燃焼ガスが持つ熱を給水に伝導する装置なので、設置するとボイラへの給水温度が上昇します。

 3.エコノマイザは蒸気発生前の給水側に設置されるので、設置しても、乾き度の高い飽和蒸気は得られません。
   乾き度の高い飽和蒸気を得るために設置させるのは、過熱器です。
   過熱器は、燃焼後すぐの燃焼ガス(高温)と発生したばかりの蒸気が熱交換をする装置です。
   これに対し、エコノマイザに到達したときの燃焼ガスは、比較的低温になっています。

 4.エコノマイザは燃焼ガスの通り道に設置されるため、通風抵抗が多少なりとも増加します。

 5.エコノマイザは、硫黄分の多い燃料を使用した燃焼ガスが通ると、低温腐食を起こすことがあります。

以上の説明により、選択肢3が誤っていることがわかります。

正答は「3」です。

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03

1.正解です。
エコノマイザ管には、平滑管やひれ付き管が用いられます。

2.正解です。
エコノマイザを設置すると、ボイラーヘの給水温度が上昇します。よって、ボイラー効率も上がります。

3.誤っています。
気水分離器を設置すると、乾き度の高い飽和蒸気を得ることができます。

4.正解です。
記載の通りです。エコノマイザを設置すると、通風抵抗が多少増加します。

5.正解です。
エコノマイザは、燃料性状によっては、低温腐食を起こすことがあります。

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