二級ボイラー技士の過去問
平成28年10月公表
ボイラーの構造に関する知識 問9

正解は　2　です。

炉筒煙管ボイラーは水管ボイラーを比べ、伝熱面積当たりの保有水量が多いので、起動から所要蒸気発生までの時間が長いです。

1.　内だき式ボイラーで、一般に径の大きい波形炉筒と煙管群を組み合わせてできています。

3.　水管ボイラーに比べ、蒸気使用量の変動による圧力変動が小さいです。

4.　戻り燃焼方式を採用し、燃焼効率を高めたものがあります。

5.　全ての組立てを製造工場で行い、完成状態で運搬できるパッケージ形式にしたものが多いです。

1.正解です。
記載の通り、内だき式ボイラーで一般に径の大きい波形炉筒と煙管群を組み合わせてできています。

2.誤っています。
水管ボイラーに比べ、伝熱面積当たりの保有水量が大きいので、起動から所要蒸気発生までの時間が長いです。

3.正解です。
水管ボイラーに比べ、蒸気使用量の変動による圧力変動が小さいです。

4.正解です。
戻り燃焼方式を採用し、燃焼効率を高めたものがあります。戻り燃焼方式とは、後端の閉じられた炉筒を用い、燃焼火炎が炉筒後部で反転して燃焼効率を高める方式です。

5.正解です。
全ての組立てを製造工場で行い、完成状態で運搬できるパッケージ形式にしたものが多いです。

正答は「２」です。

設問は、炉筒煙管ボイラについて問われています。

以下に、選択肢ごとに説明します。

　１．炉筒煙管ボイラは、内だき式ボイラで、一般には径の大きい波形炉筒と煙管群を組み合わせてできています。

　２．炉筒煙管ボイラは、水管ボイラと比べて伝熱面積当たりの保有水量が大きく、起動から所要圧力に達するまでの時間が長くかかります。

　３．炉筒煙管ボイラは、水管ボイラと比べて保有水量が大きいため、蒸気使用量の変動による圧力変動が小さくなります。

　４．炉筒煙管ボイラは、戻り燃焼方式を採用して、燃焼効率を高めたものがあります。

　５．炉筒煙管ボイラは、全ての組み立てを製造工場で行って、完成状態で運搬できるパッケージ形式にしたものが多いです。

以上の説明により、選択肢２が誤っていることがわかります。

正答は「２」です。