二級ボイラー技士の過去問
平成28年10月公表
ボイラーの構造に関する知識 問8
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問題
二級ボイラー技士試験 平成28年10月公表 ボイラーの構造に関する知識 問8 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラーのドラム水位制御について、誤っているものは次のうちどれか。
- 水位制御は、負荷の変動に応じて給水量を調節するものである。
- 水位の制御方式には、単要素式、2要素式及び3要素式がある。
- 単要素式は、水位だけを検出し、その変化に応じて給水量を調節する方式である。
- 2要素式は、水位と給水流量を検出し、その変化に応じて給水量を調節する方式である。
- 電極式水位検出器は、蒸気の凝縮によって検出筒内部の水の純度が高くなると、正常に作動しなくなる。
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この過去問の解説 (3件)
01
2要素式は、水位と蒸気流量を検出し、その変化に応じて給水量を調節する方式です。
1. 水位制御は、負荷の変動に応じて給水量を調節するものです。
2. 水位の制御方式には、単要素式、2要素式及び3要素式があります。
3. 単要素式は、水位だけを検出し、その変化に応じて給水量を調節する方式です。
3要素式は水位、蒸気流量、給水量の変動に応じて調整する方式です。
5. 電極式水位検出器は、蒸気の凝縮によって検出筒内部の水の純度が高くなると、正常に作動しなくなります。
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02
記載の通りです。水位制御は負荷の変動に応じて給水量を調節するものです。
2.正解です。
水位の制御方式には、単要素式、2要素式及び3要素式があります。制御能力の高さは、3要素式、2要素式、単要素式の順に高くなります。
3.正解です。
単要素式は水位だけを検出し、その変化に応じて給水量を調節する方式です。
4.誤っています。
2要素式は水位と蒸気流量を検出し、その変化に応じて給水量を調節する方式です。
5.正解です。
水の純度が高くなると、イオン分子が減少し、電気が流れにくくなってしまします。したがって、電極棒には電気が流れなくなり、電極式水位検出器は正常に作動しなくなります。
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03
正答は「4」です。
設問は、ボイラのドラム水位制御について問われています。
以下に、選択肢ごとに説明します。
1.水位制御は、負荷の変動に応じて給水量を調節するものです。
3.4.でも説明しますが、負荷の変動は、水位や蒸気流量などで判断します。
2.水位の制御方式には、単要素式、2要素式及び3要素式があります。
3.単要素式は、水位だけを検出し、その変化に応じて給水量を調節する方式です。
負荷変動が激しい場合、良好な水位制御を期待できません。
4.2要素式は、水位と蒸気流量を検出し、その変化に応じて給水量を調節する方式です。
選択肢にはありませんが、3要素式は、これに給水流量を要素に加えた制御となります。
5.電極式水位検出器は、蒸気の凝縮によって検出筒内部の水の純度が高くなると、正常に作動しなくなります。
純水は電気伝導率が低いため、水位検出に電気伝導を利用している電極式では水位を検出できなくなります。
以上の説明により、選択肢4が誤っていることがわかります。
正答は「4」です。
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