二級ボイラー技士の過去問
平成28年10月公表
ボイラーの取扱いに関する知識 問17

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問題

二級ボイラー技士試験 平成28年10月公表 ボイラーの取扱いに関する知識 問17 (訂正依頼・報告はこちら)

ボイラー水中の不純物について、誤っているものは次のうちどれか。
  • 溶存しているO2は、鋼材の腐食の原因となる。
  • 溶存しているCO2は、鋼材の腐食の原因となる。
  • スラッジは、溶解性蒸発残留物が濃縮され、ドラム底部などに沈積した軟質沈殿物である。
  • 懸濁物には、りん酸カルシウムなどの不溶物質、エマルジョン化された鉱物油などがある。
  • スケールの熱伝導率は、炭素鋼の熱伝導率より著しく大きい。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 5 です。

スケールの熱伝導率は炭素鋼の熱伝導率より著しく小さいです。そのため、スケールが付着したままにしておくと、効率よくボイラー水を熱することができません。

1.2. 溶存している酸素(O2)と二酸化炭素(CO2)は鋼材の腐食の原因となります。

3. スラッジは、溶解性蒸発残留物が濃縮され、ドラム底部などに沈積した軟質沈殿物です。

4. 懸濁物には、りん酸カルシウムなどの不溶物質、エマルジョン化された鉱物油などがあります。

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02

正答は「5」です。

設問は、ボイラ水中の不純物について問われています。

以下に、選択肢ごとに説明します。

 1.溶存している酸素は、鋼材中の鉄と結びついてサビを生じさせるため、鋼材腐食の原因となります。

 2.二酸化炭素は水に溶けると炭酸となり、酸性を示すため、酸に弱い鋼材を腐食させる原因になります。

 3.スラッジとは、溶解性蒸発残留物が濃縮され、ドラム底部などに沈積した軟質沈殿物のことを指します。

 4.懸濁物には、りん酸カルシウムなどの水に溶けにくい物質、エマルジョン化された鉱物油などが代表的です。

 5.ボイラに付着したスケールの熱伝導率は、炭素鋼の熱伝導率よりも著しく小さいです。
   そのため、スケールが付着した部分が過熱されて、ボイラを焼損させる原因になります。

以上の説明により、選択肢5が誤っていることがわかります。

正答は「5」です。

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03

1.正解です。
溶存しているO2は、鋼材の腐食の原因となります。

2.正解です。
1.と同様です。溶存しているCO2は、鋼材の腐食の原因となります。

3.正解です。
スラッジは溶解性蒸発残留物が濃縮され、ドラム底部などに沈積した軟質沈殿物です。

4.正解です。
記載の通り、懸濁物にはりん酸カルシウムなどの不溶物質、エマルジョン化された鉱物油などがあります。

5.誤っています。
スケールの熱伝導率は、炭素鋼の熱伝導率より著しく小さいです。

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