二級ボイラー技士の過去問
平成28年10月公表
燃料及び燃焼に関する知識 問27
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問題
二級ボイラー技士試験 平成28年10月公表 燃料及び燃焼に関する知識 問27 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラーにおける石炭燃料の流動層燃焼方式の特徴として、誤っているものは次のうちどれか。
- 低質な燃料でも使用できる。
- 層内に石灰石を送入することにより、炉内脱硫ができる。
- ばいじんの排出量が多い。
- 微粉炭バーナ燃焼方式に比べて石炭粒径が大きく、粉砕動力が軽減される。
- 層内温度は、1,500℃前後である。
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この過去問の解説 (3件)
01
層内温度は800℃前後と低温です。
1. 低質な燃料でも使用できます。
2. 層内に石灰石を送入することにより、炉内脱硫ができます。
3. ばいじんの排出量が多いです。
4. 微粉炭バーナ燃焼方式に比べて石炭粒径が大きく、粉砕動力が軽減されます。
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02
固体燃料を粒子状まで粉砕するので、低質な燃料でも使用できる様になります。
2.正解です。
記載の通りです。層内に石灰石を送入することにより、炉内脱硫ができます。
3.正解です。
固体燃料なので、ばいじんの排出量が多いです。
4.正解です。
微粉炭バーナ燃焼方式に比べて石炭粒径が大きく、粉砕動力が軽減されます。
5.誤っています。
層内温度は、700℃~900℃前後です。
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03
設問は、ボイラにおける流動層燃焼方式について問われています。
以下に、選択肢ごとに説明します。
1.流動層燃焼方式は、炉内で燃料を乾燥させながら、着火して燃焼させる工程になっているため、水分を含む低質な燃料でも使用可能です。
2.槽内に石灰石を挿入することにより、石灰石が燃焼時に発生するSOxと反応することによって、炉内脱硫をすることができます。
3.槽内には灰分などの細かい粉体が多く、下から上へ空気を送り込むために、空気の流れとともに細かい粒子が飛び出すため、ばいじんの発生量が多くなります。
4.微粉炭バーナ燃焼方式と比較すると、石炭の粒径が大きくても燃料を供給することが可能なため、石炭の粉砕動力は小さく済みます。
5.流動槽内の温度は、700~900℃程度です。
比較的低温のため、サーマルNOxの発生を抑えられます。
以上の説明により、選択肢5が誤っていることがわかります。
正答は「5」です。
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