二級ボイラー技士の過去問
平成29年4月公表
ボイラーの構造に関する知識 問7
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問題
二級ボイラー技士試験 平成29年4月公表 ボイラーの構造に関する知識 問7 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラーに空気予熱器を設置した場合の利点に、該当しないものは次のうちどれか。
- ボイラー効率が上昇する。
- 燃焼状態が良好になる。
- 炉内伝熱管の熱吸収量が多くなる。
- 水分の多い低品位燃料の燃焼効率が上昇する。
- 通風抵抗が増加する。
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この過去問の解説 (3件)
01
通風抵抗が増加することは、ボイラーに空気予熱器を設置した場合の利点ではありません。ボイラーに空気予熱器を設置することで通風抵抗が増加し、空気を送り込むために大きな力が必要となります。
1 あらかじめ空気を熱するのでボイラー効率が上昇します。
2 燃焼状態が良好になります。
3 燃焼室内の温度が高くなるため、炉内伝熱管の熱吸収量が多くなります。
4 水分の多い低品位燃料の燃焼効率が上昇します。
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02
設問は、ボイラに空気予熱器を設置した場合の利点について問われています。
以下に、選択肢ごとに説明します。
1.空気予熱器を設置すると、空気に熱が与えられることによって、周囲から熱を奪わないため、ボイラ効率が上昇させます。
2.空気に熱が与えられているため、燃料の熱を奪うことがなく、着火がしやすくなるため、燃焼状態が良好になります。
3.空気が熱せられるため、熱供給量が増え、炉内伝熱管の熱吸収量が多くなります。
4.空気が熱を持つと、水分の多い低品位燃料の乾燥が進み、燃料が着火しやすくなるため、燃焼効率が上昇します。
5.空気予熱器を設置すると、通風抵抗が増加します。
通風抵抗が増加すると、空気の通りが悪くなるため、メリットとは言えません。
以上の説明により、選択肢5が誤っていることがわかります。
正答は「5」です。
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03
ボイラー効率が上昇することは利点になります。
2.誤っています。
燃焼状態が良好になることは利点になります。
3.誤っています。
燃焼室内温度が上昇するので、炉内伝熱管の熱吸収量が多くなります。したがって、利点になります。
4.誤っています。
水分の多い低品位燃料の燃焼効率が上昇することは利点になります。
5.正解です。
通風抵抗が増加することはデメリットになります。その為、通風力の対策が必要となります。
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