二級ボイラー技士の過去問
平成29年4月公表
ボイラーの取扱いに関する知識 問12

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問題

二級ボイラー技士試験 平成29年4月公表 ボイラーの取扱いに関する知識 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

ボイラーのたき始めに燃焼量を急激に増加させてはならない理由として、適切なものは次のうちどれか。
  • 高温腐食を起こさないため。
  • ホーミングを起こさないため。
  • スートファイヤを起こさないため。
  • ウォータハンマを起こさないため。
  • ボイラー本体の不同膨張を起こさないため。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 5 です。

燃焼量を急激に増加させることで蒸気圧力が急激に変化するため、ボイラー本体の不同膨張を引き起こしてしまいます。そのため、燃焼量を急激に増加させてはなりません。

1 高温腐食は温度が高くなると生じます。

2 ホーミングはボイラー水に不純物が混じると生じます。

3 スートファイヤは燃え残ったすすがあると生じます。

4 ウォータハンマは急に主蒸気弁を開くと生じます。

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02

ボイラのたき始めに燃焼量を急激に増加させてはならない理由について問われています。

選択肢1. 高温腐食を起こさないため。

高温腐食は、高温の燃焼室内で空気中あるいは燃料中に含まれる窒素が酸素と化学反応を起こして窒素酸化物となり、窒素酸化物が原因で鋼材が腐食を起こす現象です。

選択肢2. ホーミングを起こさないため。

ホーミングは、ボイラ水中に含まれる不純物が原因で、ボイラ水が泡立つ現象です。
プライミングやエントレインメントの原因になります。

選択肢3. スートファイヤを起こさないため。

スートファイヤは、スート(すす)が着火する現象です。
これを防ぐために、定期的にスートブロー(すす吹き)を行います。

選択肢4. ウォータハンマを起こさないため。

ウォータハンマは、急激な水圧変動によって配管の曲部などに流れが当たって、ハンマーで打ったような音を出す現象です。
配管が破損する原因にもなります。

選択肢5. ボイラー本体の不同膨張を起こさないため。

適切です。

 

ボイラ本体の不同膨張は、ボイラ本体が冷えているたき始めのときに、急激に部分的に熱が加わって、鋼材がいびつに膨張して歪む現象です。
ボイラが変形する恐れがあるため、たき始めはゆっくりと熱を加えるようにします。

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03

1.誤っています。
高温腐食ではありません。高温腐食は温度上昇で発生します。

2.誤っています。
ホーミングではありません。ホーミングはボイラー水の不純物が原因です。

3.誤っています。
スートファイヤではありません。スートファイヤはすすなどで起こる現象です。

4.誤っています。
ウォータハンマではありません。急な水圧によって起こります。

5.正解です。
ボイラー本体の不同膨張を起こさないためです。

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