二級ボイラー技士の過去問
平成30年4月公表
燃料及び燃焼に関する知識 問29
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問題
二級ボイラー技士試験 平成30年4月公表 燃料及び燃焼に関する知識 問29 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラーの通風について、誤っているものは次のうちどれか。
- 炉及び煙道を通して起こる空気及び燃焼ガスの流れを、通風という。
- 煙突によって生じる自然通風力は、煙突内のガス温度が高いほど大きくなる。
- 押込通風は、平衡通風より大きな動力を要し、気密が不十分であると、燃焼ガスが外部へ漏れ、ボイラー効率が低下する。
- 誘引通風は、比較的高温で体積の大きな燃焼ガスを取り扱うので、大型のファンを必要とする。
- 平衡通風は、燃焼調節が容易で、通風抵抗の大きなボイラーでも強い通風力が得られる。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は 「押込通風は、平衡通風より大きな動力を要し、気密が不十分であると、燃焼ガスが外部へ漏れ、ボイラー効率が低下する。」 です。
炉及び煙道を通して起こる空気及び燃焼ガスの流れを、通風といいます。
煙突によって生じる自然通風力は、煙突内のガス温度が高いほど大きくなります。
押込通風は平衡通風より小さな動力で稼働可能ですが、気密性が不十分であると燃焼ガスが外部に漏れ、ボイラー効率が落ちます。
誘引通風は、比較的高温で体積の大きな燃焼ガスを取り扱うので、大型のファンを必要とします。
平衡通風は、燃焼調節が容易で、通風抵抗の大きなボイラーでも強い通風力が得られます。平衡通風は押込通風と誘引通風を組み合わせた方式です。
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02
設問は、ボイラの通風について問われています。
以下に、選択肢ごとに説明します。
炉及び煙道を通して起こる空気及び燃焼ガスの流れを、通風といいます。
煙突によって生じる自然通風力は、煙突内のガス温度が高いほど大きくなります。
燃焼ガスの温度が下がってくると、容積が小さくなってくるため、その収縮力が通風力となるためです。
押込通風は、誘引通風や平衡通風よりも小さな動力で済みますが、気密が不十分であると燃焼ガスが外部へ漏れることによって熱が逃げるため、ボイラ効率が低下します。
押込通風では、炉内は正圧となります。
誘引通風は、比較的高温で体積の大きな燃焼ガスを取り扱うので、押込通風よりも大型のファンを必要とします。
誘引通風では、炉内は負圧となります。
平衡通風は、燃焼調節が容易であり、押込ファンと誘引ファンの力があるため、通風抵抗の大きなボイラーでも強い通風力が得られます。
平衡通風では、炉内は少し負圧になるように調整します。
以上の設問により、選択肢「押込通風は、平衡通風より大きな動力を要し、気密が不十分であると、燃焼ガスが外部へ漏れ、ボイラー効率が低下する。」が誤っていることがわかります。
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03
誤っているものは 「押込通風は、平衡通風より大きな動力を要し、気密が不十分であると、燃焼ガスが外部へ漏れ、ボイラー効率が低下する。」 です。
正解です。
記載の通り、炉及び煙道を通して起こる空気及び燃焼ガスの流れを、通風といいます。
正解です。
煙突によって生じる自然通風力は、煙突内のガス温度が高いほど大きく、また、煙突の高さが高いほど、大きくなります。
誤っています。
押込通風は、平衡通風より小さな動力を要し、気密が不十分であると、燃焼ガスが外部へ漏れ、ボイラー効率が低下します。
正解です。
誘引通風は比較的高温で体積の大きな燃焼ガスを取り扱うので、大型のファンを必要とします。したがって、所要動力が大きくなります。
正解です。
平衡通風は燃焼調節が容易で、通風抵抗の大きなボイラーでも強い通風力が得られます。また、燃焼ガスが外部へ漏れることがありません。
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