二級ボイラー技士の過去問
平成30年10月公表
ボイラーの取扱いに関する知識 問18

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

二級ボイラー技士試験 平成30年10月公表 ボイラーの取扱いに関する知識 問18 (訂正依頼・報告はこちら)

ボイラー清缶剤の使用目的として、誤っているものは次のうちどれか。
  • ボイラー給水中の溶存酸素を除去する。
  • ボイラー内で軟化により生じた泥状沈殿物の結晶の成長を防止する。
  • 不溶性の化合物( スラッジ )をボイラー水に溶解させる。
  • 水素イオン指数( pH )を調整し、腐食を抑制する。
  • 低圧ボイラーでは、ボイラー水中のシリカを可溶性の化合物に変える。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

1,2,4,5.正解です。
記載の通りになります。

3.誤っています。
清缶剤を使用する目的は、ボイラー水中の硬度成分をスラッジに変え、スケールの付着を防ぐことです。スラッジ がボイラー水に溶解することではありません。

参考になった数54

02

正答は「3」です。

設問は、ボイラ清缶剤の使用目的について問われています。

以下に、選択肢ごとに説明します。

 1.ボイラ清缶剤には、ボイラ給水中の溶存酸素を除去するという効果があります。
   溶存酸素の除去成分として、ヒドラジンや亜硫酸ナトリウムが挙げられます。

 2.ボイラ清缶剤には、ボイラ内で生じた泥状沈殿物(スラッジ)の結晶の成長を防止する効果があります。
   スラッジの成長防止成分として、リグニンやデンプンなどの高分子有機化合物が挙げられます。

 3.2.のようにスラッジを成長させない効果はありますが、スラッジをボイラ水に溶解させる効果は、ボイラ清缶剤にはありません。

 4.ボイラ清缶剤には、水素イオン指数( pH )を調整し、腐食を抑制する効果があります。
   pHを調整する成分として、炭酸ナトリウムが挙げられます。

 5.低圧ボイラーでは、ボイラ清缶剤の効果によって、ボイラー水中のシリカを可溶性の化合物に変えます。
   シリカは、酸には溶解しませんが、アルカリには徐々に溶解してケイ酸となります。

以上の説明により、選択肢3が誤っていることがわかります。

正答は「3」です。

参考になった数32

03

ボイラー清缶剤の使用目的は硬度成分の塩類を分解して沈殿させ、スラッジとして取り出しやすい状態にすることと、pH及び酸消費量を調整することです。ボイラー水に溶解させるためではありません。

参考になった数16